アシスタントはお金がない。津野も当時 家賃80,000円が払えないから、同居人を募って2人で半額の40,000円でやりくりし、師匠には申し訳ないが
電車代をガソリン代に当てさせて貰って、バイクであぶりでる交通費を貯めて食費に当てた。
たまに師匠は買い物のついでに、お釣りはあげると言ってくれたが、本当たまにである。
「一緒に飯行くぞ!」なんて事はアシスタント開始の2回くらいで、残り3年半は共に食事をする機会はなかった。だから、カロリーの高い100円のパンで1食終わりだ。
毎日撮影があるわけではないので、弁当はあてにならない。日々忙しいので返却やら、ピック、リサーチしながら 移動中に食べた記憶だ。
元々手取り18.5万円の会社員からの転落なので、それなりにきつかった。アシスタント時代の毎月の給料は9.8万円(開始3ヶ月はタダ)それが3.5年。
ただ何故か苦しくはなかった。
「どうせ貰えない!」と諦めてしまえば、苦しいという感情すらない。その中でなんとか楽しみを見つける。人はなかなか死なないものだ。1日食費500円で生きていける。
次第に時を経て独立し、バイトも出来るし、仕事も受けれるとなると急に所得が上がる。バイトだけでも15万稼げて、プラス2本仕事を受ければ月20万。
この時 津野30歳。世間の30歳は30万貰っているのに、20万でホッとしている場合ではない。と一念発起しながら、
足を使って動き、評判を回して回して3年目には1400万円売り上げた。
年収に関して言えば、アメリカ🇺🇸の心理学、行動経済学者ダニエル・カーネマンの「年収と幸福度の関係」が非常に興味深い。それは、人は年収は増えれば増えるだけ幸福になるというもの。
10年前は年収が800万円を超えてくれば、幸福度は頭打ちとなり、それ以上なかなか上がらず、ほぼ一定になると言われていたが、
最新の発表では それは間違いで、稼げば稼ぐだけ幸せになると唱えて、ノーベル賞を取っている。
「幸せはお金では無い」という人は沢山いる。確かにお金よりも「どれだけ仲の良い人が身近にいたか」という“人間関係”の方が幸福度に直結する事は間違いないが、お金が不幸から脱出させてくれる事実は間違いない。
・独身で楽しみを謳歌出来るのもお金。
・結婚して産後に、お手伝いさん(家事代行サービス)利用により、夫婦が自分の時間を作れるのもお金。
・離婚し再婚する際、必ず次の結婚相手から収入を見られる。つまり出会いの、機会を増やすのもお金。
・子供が大学進学、親の介護が同時に訪れる50歳でも、お金さえあれば、好きな大学に進学させられ、親は介護施設に入れられる。
お金がどれだけ大事か分かるだろう。ただ、若者にはこれがなかなか伝わらない。
イケメン・美女を恋人にもち、そのうち結婚し貧しくても幸せな家庭を築いていける。という根拠なき自信があるようだ。夢見る事は素晴らしいことだ。。。
しかし そのうち気づくだろう。それだけでは人生上手くいかない事を。お金が必要なことを。
ちなみに、貧困であるというだけでIQが10〜20低下する事をご存知のだろうか。貧しいだけで、秀才が凡人まで機能低下する。
貧しくて貧しくて、悪いのは分かっていても犯罪に走るのはこの為だ。理性が貧困に占拠される。それだけ貧困の人間に与える影響は大きい。
これから独立していくアシスタントや、独立数年のスタイリストは、とにかく「シノゴの言わず稼げ!!」
既にスタイリストとしての基礎を学んだわけだから、あとは人の倍動けるかどうかだ。
営業するというよりは、沢山の人に会って印象を残す事に重点を置いて日常を過ごそう。そして、必ず株投資を行いお金にも働いて貰うことを忘れてはならない。早ければ早いほど良い。
貴方が結婚する頃には、アシスタントが1人いた方が良い。アシスタントをつけるには3年ほどの実績はマスト。貴方の実績に吸い寄せられてくる。
アシスタントが出来たとして、その子が続くか分からないため、固定のアシスタント補充には更に2、3年かかる。
結婚・出産を迎える30歳までに 逆算して、いつまでに何をしないといけないか、各々のライフプランを考えながら今を動こう。
貴方がお金に困って生きてきたなら、貴方のせいではないが、貴方の子供がお金に困ったら、それは貴方のせいだ。
そうならないために、動け!ストレスに強くなれ!
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