カレンダー撮影の注意

プロフィール

山梨県、富士山付近の西湖にカレンダー撮影のロケに来ている。マイナス10℃である、、、🥶

カレンダー撮影は、月毎に新しい写真で12枚必要と思われがちだが、それは余程予算がある媒体。

基本は写真6〜8体だ。2か月で1枚が多い。すると1年で6枚。表紙と裏表紙を新しく撮り下ろすとプラス1枚か2枚。

あるいは、各月の写真から表紙用を捻出するかは、予算と時間次第となる。

体数を増やす事で、撮影時間延長によるスタジオ代の増加、衣装費の増加、作業工程の増加を考えると、低予算で作るには6枚カレンダーとなる。

スケジュールは大体1日〜3日。日程が増える毎にスタッフへの宿泊費や食事代がかさむ為、制作は1日で撮り終えたいのが本音だろう。

発売日はイベントの形にして、

・タレントさんからの手渡し。

・会場で未公開のブロマイド写真の販売

・アクリルスタンドの販売

・3冊買ったらサインプレゼント

・5冊買ったらチェキ撮影プレゼント

と言った様な特典をつけて、なんとか撮影の経費を回収し、利益を伸ばそうとする。

そして、その際の販売数・実績に応じて、制作は来年も撮影するかどうかを決める というわけだ。

ファッション誌専任のスタイリストをやらなくなってから、1度の撮影で1人のタレントに複数の服を着せる機会は、ほぼ無くなったので 久しぶりのボリュームに腕がなる。

日常着を着せるドラマとは違い、カレンダーは比較的ファッションナブルに仕上げるので、そこが楽しめるポイントだ。

今回はテーマが🏕️キャンプだったので、沢山服をレイヤードした。服は重ねれば重ねるだけオシャレになりがちである。

カレンダー撮影の注意点は、

色使いと形である。

赤の服が続いても読者は飽きるし、同じ形の服が続いても飽きる。出来れば、月毎に全然違う表情を見せないといけないが、今回はテーマがキャンプなだけに、テイストは大方キャンプに沿っている。

注意点のもう一つは、 

・売り日

基本的に来年のカレンダーを、今年撮影する事がほとんどなので、撮影日が早いとカレンダーを発売するタイミングで、その服がシーズンOFFになって買えない事が多い

すると当然服屋も貸してくれなくなるのだ。

後、夏の季節は夏の服、冬の季節は冬の服を着用する事が多く、今貸してくれる季節の服だけでは揃わない可能性が高いという事を知っておこう。

つまり、集まらない季節の服は

衣装費を使ってでも集めて来ないといけないので、全体のギャラと折り合いをつけながら、上手に集めないといけない。

今回は俳優さんもフランクで、寒くても文句1つ言わず、キャンプファイヤー落ち着くわーとか、キャンプ久しぶりで楽しいとか、言ってくれてたので和やかに終わった。

朝5時から-10℃の中撮影は過酷だったが、「また次もお願いしますね」と俳優さんの方から言って来てくれたことは、大変嬉しかった。

この御礼の一言で疲れは吹き飛んだ。今夜はグッスリ寝れそうである。

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