ある大手芸能プロダクションを辞めた芸人さんが、所属当時の思い出を語ってくれた。当時のマネージャーさんは、「ダブルブッキングするわ」「請求書は忘れるわ」で大変だった。
「今は1人でスケジュールも組むし、請求書も作っていて それなりにちゃんとやっている。よって、取りっぱぐれもない。所属時のギャラの取り損ねは、めちゃくちゃ多かった」と言っていた。しかも、頻繁にその様な事があった様だ。
人は自分の身の周りの取引先を ある程度信用するものだ。しかし、安心していると大きな代償をくらう事を知っておいた方が良い。津野は専属の経理(税理士ではない)をつけて5年経ったが、その人が回収する金額は毎回凄い。
・今月は50万円回収出来ました。
・先月は90万円回収出来ました。
・「半年回収出来ていない会社があります。津野さんの方からA社に振込依頼を再度お願いします。」みたいな報告が毎月上がってくる。
スタイリストを初めて15年になるが「専属が就くまでの10年間に、果たしてどれだけ損したのだろう、、、」と思ってしまう。。。
津野は顧問税理士に、専属経理の方を紹介して頂いたのだが初めは懐疑的だった。「経理つける意味なんてあんのかな、、、取りっぱぐれても売上の1%くらいなんじゃないの、、、」なんて思っていた。
ところが、初月から驚くべき数字が上がってくる。10万、20万、30万。これで家賃すら払えちゃう、、みたいな数字である。

大袈裟と思うかもしれないが、先月回収した数字は132万円、その前の月は53万円である。これは売上ではない、請求書を送っているのに振り込まれない金額だ、、、。
それだけ、取引相手は貴方の請求書を 然るべき部署に送らず忘れている。今の請求書はメールでPDFの為 証拠も残るからまだ安心だが、コロナでオンライン化が進む5年前までは、紙を印刷して切手を貼って郵送だった。
すると送った証拠すら残らず、請求書は山積みの書類の中に隠れ、貴方が振込を再確認しない限り 貴方の口座にお金が振り込まれる事はない。そして、フリーランスのスタイリストでキッチリ振込確認をする細かい人間は あまりいない。
結果としてタダ働きが充満している恐れもあるという事だ。

当初、専属経理の導入を懸念していた自分が哀れで仕方ない。こんなにも導入によって救われた経験はない。
人間の心理的に、撮影までは是が非でも撮了に向けて頑張ろうとする。理由は、撮影隊のスケジュールを頂いた責任があるからだ。。。しかし、撮影後の後処理はどうでも良くなる人が多い。。。
現に今も津野は、ギャラ70万の仕事の担当者と請求の連絡が取れなくて、ストレスを抱えている。
人の仕事はどうしても漏れがでる。どれだけ立派な会社の社員でも、あまり人を信用しすぎるのは危険である。貴方の身を守れるのは貴方のみだ。
相手は悪気がなく、振込を忘れている可能性がある。自分自身でしっかり確認頂ければ幸いである。

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