事務所さんのプロフィール撮影18体分だった。
昔はこれを1人でやっていたかと思うとゾッとする。まだスタイリスト2年目の時に、超大手事務所のタレント30人のプロフィールスタイリングをやってくれと言われて、かなり動揺した。
当時は仕事もパラパラ。タレント用に確保した倉庫の私服も少なかった上に、1人1人重目(おもめ)の企画だった(わざわざ千葉の崖まで行ったり)ので、服集めにかなりの時間とお金・労力を要した。
30人で50,000円という意味不明のギャラを提示されたが即答でYES‼️勿論 大赤字だったが、この撮影で まだ卵だった大物芸能人を捕まえる事が出来たので、海老で鯛を釣った感じだ🦐
この時の数十万円の赤字が、1人売れた事により その後1000万円以上のバックがあった。
このケースから言える教訓だが、新人スタイリスト・新人アシスタントは、シノゴの言わず、まずYESを伝えなさいという事だ。YESを伝えてから 後で どう上手くやるか悩み考えろということ。
ギャラの事、赤字な事、不満を言いたい事は沢山あるだろうが信用を掴むまでは、全て飲み込んでYESだ。アシスタントの先輩から、アシスタント期間中に何か言われても全てYES。
NOを伝えた時点で信用にヒビが入る。よほど理不尽な要求でない限り、NOは言わない方が良い。
まずは、相手を選んで こちらからGIVEするべきなのだ。
津野もアシスタント入り立ての時は、All YESだった。「でも」「だけど」は封印した。1番近い存在の先輩に好かれたら、こっちのもんだ。
All YESを3か月でも続けたあかつきには、何かあっても、「お前の為なら」と力になってくれる。
それを内にも外にもやる事。
スタイリストも長くやってると、アレは嫌だコレは嫌だと制作、タレント、マネージャーに言われる。そこにいちいち反抗して自我を出した所で 利益はない。仕事は増えない。
手前にある負の感情は捨てて、その奥にあるお宝を取りに行く気持ちが大事である。
ただ相手を見極める事は大事である。この人に付いて行って大丈夫か、、、依頼者は成長する人間性か、、、その辺は長年培ってきた貴方の感で判断してほしい。
ちなみに、新人スタイリスト時代に30人50,000円でスタイリングした際の担当者D.Yさんは、今やその大手事務所のNo.3まで登り詰めた。
ラッキーである。
どんな人にも頼られる存在になっていこう。福は遅れて訪れる。
今回のプロフィール撮影のメンバーが10年後 日本を揺らす事を夢に見て、次の撮影に向かうとしよう。
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