「井の中の蛙大海を知らず」になっていないだろうか。アシスタントになり立て、スタイリストになり立ての人達は自分の半径5メートルの世界が全てだと思う。
初めはそれでいい。しかし、半径5メートルに慣れてくると、徐々に外の世界を知る様に努力しないといけない。
努力というのは、具体的には本かもしれないし、異業種との交流なのかもしれない。
外の世界には様々な人が異なった考えで働いていて、その世界に触れる事で経験値が増える。
津野は小さな世界で一生を終えたくないという事から、昔から同業者とは連まない事を決めていた。
常に外の世界に目を向ける為だ。
同業と連まない理由は2点
①スタイリスト同士仲良くなる事で、お客様に制限が生まれると思っていた
②1人のスタイリストで留まる事を望んでなかった
①に関しては、営業してお客様を増やしたいのに、対象のタレントは友達のスタイリストが担当しているとなると、営業の足が止まる。すると、津野の業界シェア比率が小さくなる。
スタイリスト成り立ての頃は、ギラギラしていたので、このスタイリストポジションで「根こそぎ沢山のシェアを取ってやる!」と思い、スタイリスト同士つるむ事を辞めた。
同業者に遊びや飲み会に誘われても行かない。ヘアメイクを介しての集まりにも行かない。
そうやって虎視眈々(こしたんたん)とシェアを取ろうとした。
お陰様でそれなりに自由に営業出来て、幅広く仕事する事ができたので、作戦は成功だったと思う。しかし、知り合いや友達にならないというのは、難しく、、、話しかけられる事で結果として、少数だが友達は出来た。
②スタイリストもやるし、他の仕事もやる事は決めていた。何をやるにも資本金が必要なため、費用対効果の良いスタイリスト業で、まず稼ぎ それを元手に事業展開をしたかった。
本を読み、偉人の人生を学び、異業種とも交流する事で、スタイリストという凄く狭い世界を俯瞰して見る事が出来る。
具体的には人のインフラである衣食住を押さえようと試みた。
・不動産投資をやった事で、仕事で成果を上げる事とお金を稼ぐ事は、全く別のゲームだと知った。
スタイリストで大量に仕事を受けて稼いでも、トヨタとか、テレビ朝日という安定した企業の社員という属性を利用して、高級不動産を購入した方が、お金は稼げる。
※大手企業に勤める人は、なる早で不動産を買うべきだ。時間の経過と共に家賃収入という名のお金を稼げる。
・PALM TREE(パームツリー)をやる事で、飲食はお菓子での経営より、うどん屋、カレー屋、などの主食を主軸においた経営のほうが売上は安定する事を知った。
更に、店のキャパシティと単価で売上が天と地ほど変わる事を知った。
・ブランドをやる事で、作り手の知名度、認知が売上のスピードに大きく影響する事を知った。デザインよりも認知度が先だ。
スタイリストも同じ、技術よりも知り合いの多さが売上に直結するように、知名度・認知度が勝負の決め手となる。
以上より、ウチの子供達には早いウチからフォロワー獲得を目指して動いて貰おうと試みるつもりだ。
物を売るには、ひいては人生を、思い通りに進める為にはフォロワーが鍵となる。
世の中は変わった、終身雇用は消え、転職・副業の時代となり、1人が沢山の業界で稼ぐようになった。これから総合職という仕事は淘汰され、専門職が求められる時代となる。
沢山の専門分野を熟知した者が生き残る。
1つの仕事でリストラされ、外の世界に飛び出したらただの人。
TVで大手企業の部長だった人が50歳でリストラされた。すると。ハローワークさえも音信不通になったという。。。50代のお山の大将は、いらないという事だ。
弊社でバリバリ仕事ができたアシスタントだって、外に出ればただの人。スタイリスト業で頑張って欲しいが、少しの隙間時間でも他業種への学びをスタートするべきだと思う。
津野も今持っている仕事に安住することなく、また全然違ったビジネスの芽を育てていきたい。
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