現在アシスタントは4名。うち2年以上の経験者が3名いる。このくらいの経験者がいると媒体が入っただけで、自動的に物が集まる様になる。
自分達で考えてアポイントをいれ、津野と共同で各プレスにリースに行く。弊社は車が3台あるので、最高で同じ時間に4つのプレスルームで借りる事ができる。とてつもない時間削減だ。この時点で既に1人の力では不可能な量が集まる。
その後、集まったものを事務所で開封し、まずはアシスタントがコーデを組んでみる。それを津野が全てチェックして本番に臨む形だ。
コーデ組も慣れた3人なら1時間あれば組み終わる。ここでも時短である。
弊社は1日平均2.6本撮影あるので、アシスタントがバラバラの現場に車で荷物を運び、津野が挨拶しながら衣装を決めて回る毎日である。
同じ入り時間で、異なる2箇所の撮影もあるので、津野がいけない現場も存在する。そこはアシスタントが津野の代理を行う。その際は都度下記のような相談がくる。
・Aを津野さんは推してるが、タレントはBと言ってるから、Bで進めていいか?
・お待ちした服では決まらないので、後輩に現場を預けてメイク中に追加を探しに行って良いか
・マネージャーから要望で、AのトップスにBのパンツを合わせてもいいか
など様々だ。許可もなく勝手に進めるアシスタントはいない。

この様に津野がいない現場では、アシスタントが会社の代表者となる。ここで当たり障りなくこなすのは最低限の力。中にはプラスアルファを残して凱旋帰宅するアシスタントもいる。ここに津野は期待をしている。
可能であれば、津野が残るよりも良い雰囲気を現場に残して 去ってほしいと思っている。
津野は現場間を回らないといけないので、1現場の滞在時間はとても短い。更に女性タレントで肝心の着替えに入れない事も多々ある。
衣装フィッティングは、スタイリストの1番の見せ所である。ここに津野が入れないのは正直、痛手中の痛手。なぜなら、フィッティングこそコミュニケーション能力の発揮どころだからである。
・着た瞬間のタレントの顔の表情
・「初めにどれを手に取るか」から導ける 現在の服テイストの確認
・下着姿になった時のウエストや、脚の太さのチェック
この辺りを0.1秒遅れずに判断してあげないといけない。具体的には、
・着た瞬間の曇った顔つきを察知して、即座に違うアイテムを提案しないといけない。
・ボタンが沢山で。着用に時間がかかる服の時は、間を繋ぐ為のトークを切り出さないといけない。
・背中を押せば決まりそうな表情の時は、オーバーリアクションで褒めないといけない
津野は異性という事で、この部分を見れない事が多い。こうなったら、アシスタントのコミュニケーション能力に頼る以外はない、、、。

アシスタントに頼るところは他にもある。それは、控室のスペースから津野とアシスタントが入ると窮屈な時もある。慣れたタレントならお構いなしで入るが、初めましてだと 津野は控室から席を外す事が多い。
理由は「空気を読めよ」と思われかねないからだ。
その控室を抜けた時間に何をするかといえば、マネージャーを口説き落とすのだが、同時にアシスタントは控室内でタレント本人を口説き落としてほしいと思っている。。。
ここで黙っていたら、何の成果もあげられない。入れる隙を見計らってタイミングがあれば、怒涛の如く入っていくのである。
ただし、これが出来るのは一通りのスキルが身についたアシスタントなのかもしれない。入ったばかりのアシスタントだと、段取りで失敗しないことに頭が一杯で 口説き落とすまで気が回らないだろう。。。

まとめると、モノ集めにしても現場での立ち回りにしても、アシスタントの営業力、洞察力、瞬発力、思考力に頼っている。そうでなければ数多くの案件をこなすことは出来ない。
現役のアシスタントの人は早く基礎を学び終えて、人を虜にする力の方を、より勉強した方が良いと思っている。
まだまだ基礎の段階で早々に辞めるようなら、スタイリスト業の20%も分かっていない。。。本当に大事なのは、その次のステップなのである。

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