独立したアシスタントが数年後に口を揃えて言う言葉は「孤独」だ。
ほとんどの人間がそれを感じるという。
「津野さん独立して自由に何でも決めれて、仕事も楽しいのですが、孤独感を感じるんですよね。アシスタントの1人でもいれば、また話は変わるんでしょうけど、1人で黙々とやるのは孤独です。」
こう言われる。言葉にすると30点の人生に聞こえるが、表情を見ていると70点は いっている。
そんなに嫌ではないが、孤独感は感じるという意味だ。
では何故ほぼ全ての独立者がそう思っているか、、、。
それは、「自由は孤独と隣り合わせ」だからである。
人は制約が嫌いで、そこを突破しようと頑張る。世の若者達のほとんどはそうだろう。いつか訪れる自由に向かって全力で走る。
しかし、自由が訪れた時に思う「あれ、隣に相談する人もいないのか、、、。何でも自分で決めれるって結構寂しいな、、、」と。
人はコミュニティを作る能力が高かったから、集団で種族を繁栄し続け、地球で最も強くなった。ゆえに、コミュニティが無くなると、途端に孤独感にさえなまれるわけだ。
ハーバード成人発達研究所が75年にわたる調査で、「心と体の健康」を追跡調査した結果によると、「良い人間関係」が、私達の幸福と健康を高めてくれると結論づけた。
要は、仲の良い深い関係の人が、近くにいたら1番幸せという事だ。
そういう意味では毎日働くメンバーや、毎日行くクラスのメンバーが仲が良い事が、何よりの栄養になる。
よって世のスタイリストは、不定期で会うタレントチームで仲が良い事も大事だが、「気の合うアシスタントを近くに付ける」という事が更に重要となる。
逆をいうと、冗談を言えるくらいの師匠が近くにいる事が重要なのだ。
孤独感に関して最も身体に害のある孤独は、日本にいて孤独。学校にいて孤独。というスケールの大きい孤独よりも、
「小さなコミュニティの中で自分だけ孤独」という状態が1番良くない。最大級の苦しさを味わう事になる。
なので、人と上手くやる方法、協調性とはなんなのかを各自問うて行くべきだと思う。
今年の目標は、「人が1番集まる会社にする」にした(2025.1.1blogより)。上記の事を考えると、人が集まるという事が、どれだけ幸せな事か分かるだろう。人の幸福感に、直結するのだ。
仲良いメンバーをどれだけ増やせるかは、師匠にかかっている。
コンテンツの発信数を増やし、自社の魅力を伝え、集まった未来のアシスタントの中から
優秀・明るく・協調性の高い子をどれだけ集めれるかが自社の幸福の道となる。
厳しく仕事を教えながらも、ONとOFFを上手に行き来できる人間にならないといけない。
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