スタイリストがアシスタントに教える事は、スタイリストとしての基準を教える事だ。
例えば、その基準をスタイリスト業界のモデル店舗にまで引き上げれれば、それが「ブランド」になる。そこを目指している。
以前もブログに書いたが、弊社のアシスタントには、退社しても どこの会社でも上手くやっていける様に、、、という想いで教えている。
ただ、低い基準でやってきた人のグレード🆙には時間かかる。具体的にいうと
・LINEがきたら、答えに詰まる内容でも反応する
・答えを待っている人に対して、数字で返す
(衣装写真いつ迄に頂けますか?に対して、⚪︎時迄に送ります。)
・「コレどうなってる?」と言われる前に報告する
・写真を撮ったら、その瞬間に相手に送ってあげる
・上の人が「はい、それでお願いします。」と言えば、完結する質問内容にする
・お金はすぐに返す
などなど、言い出したらいくらでも出てくるが、丸っとまとめると、サービス精神を教えるのには、大変な時間がかかる。
どんなに時間がかかっても、部下の基準を引き上げるのが、師匠と先輩の役割。それが出来ないなら上に立つ資格はない。

今回、関西に映画のキャンペーンにきたが、メイクさんから「津野くんのアシスタントは、皆ハキハキして良いね。」と言われた。
あるプレスの人には、「まともに話せるアシスタント揃えたね。」
違うチームのメイクさんには、「大人な対応が皆さんできるから素晴らしい。」と褒めて貰える。
全員、嘘偽りのない表情で褒めてくれるので、真からそう思ってくれているのだろう。
逆をいうと、この世界のアシスタントは、
・暗い
・まともに話せない
・大人な対応が出来ない人
が多いという事にも直結する。
そういう人が大半だから、ウチが目立つのかもしれない。2025年現在、スタイリストのアシスタントがしたければ、大体どこに声かけても採用してくれるだろう。
(一部の人気スタイリストを除いては、、、)
大体スタイリストはアシスタント不足に直面している。そうなると、人を選べない。人を選べないと、
暗い、話せない、対応下手が入ってくる確率もグンと上昇する⤴️
更に人口減少が拍車をかけて押し寄せている。
スタイリストは、とても楽しい仕事だが、目指す人が少ないと業界全体の質は悪くなる。
そんな中、うちから1人でも多くの ハキハキ元気がよくて、話せる大人っぽい「スタースタイリスト」を発掘できる様、基準値をあげてブランド化していきたいと思っている。

基準を上げるためには特訓が必要だ。遅いものは遅いと注意し、ケツをたたき、対応が悪ければとことん詰めていかないといけない。
嫌われようが、憎まれようが、基準を上げるには厳しく指導する事が使命だ。そんな中で辞めて行く人も多数現れるだろう。しかし、ブランドを作るには、そのくらいの熱量を持って望まないといけない。
ただ一つ、誤解しないで頂きたい事は、
師匠が素晴らしいから、弊社の教えが素晴らしいからと言って、そこから出た人が売れるとは限らない。そこは、重々分かっていて欲しい。
残念ながら、売れる能力はまた別物、運もある。つまり、独立者自身の問題なのだ。
ただ、本人の持つ素質以外の部分で、基準以上の能力をプレゼントする事はできるので、その部分はとことん提供していきたい。

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