元サッカー選手中田英寿さんは言った。
「人は一生懸命生きると、誰かを傷付ける」
これは、かなり深い言葉である。
中田選手の大活躍で、才能を見せつけられ⚽️サッカーから身を引こうと考えた人、同じフィールドにいて「あんなに頑張れない」と諦めた人などなど、沢山の人を見て来たからこそ溢れた言葉なのだろう。
一生懸命やる人は、楽しんでやる人に勝てないと言われる様に、トップofトップの人は仕事を娯楽の様に楽しみ、頑張っているという感覚がない。

スタイリストで言えば、もっと良い衣装案を提供するには、どうすればいいか。
目の前のコーディネートを「更に高みに持って行くには何を足せば良いか」などを時間を忘れて取り組んでいる。
もっと良い価値を もっと良い価値を生み出すには、、、と息を吸う様に考える。
これはフロー状態(夢中状態)と呼ばれ、この領域に入ると、ライバルの2倍3倍のスピードで成長する。しかし、この状態まで行ける人は1割も居ない。フロー状態に入れるというのは紛れもなく才能で、このタイプの人が各ジャンルで革命を起こし続けている。
フロー状態まで行ける人はどのジャンルでも僅かだ。中田さんのいう様に、そこに入れなかった人間を傷つける事もある。
あんなに楽しんでやれない。ワーカーホリックのように無心になれない。。。そういう声が聞こえてきそうだ。
しかし、この没頭力のある人は、それを存分に発揮する事が使命。業界の宝である。イケるところまで行かなければならない。
ちなみに、仕事を進める上でライバルは必ず現れるが、ライバル程貴重な存在はいない。ライバルがいる事で、身が引き締まる「危機感」がないと、人は限界以上の力を発揮しない様に作られているからだ。
ライバルは潰すではなく、貴方の先導者(貴重な存在)である事を忘れてはならない。

一昨日、大阪で4月から入社の新人に会ったが、彼女の学校の同級生、先輩は一度はスタイリストの道を目指したが、全員諦めたという事だ。
絶対この道で生きて行くと思っていても辞めていってしまう。
そうやって、道半ばで退いていった何千何万の人々のためにも、生き残った人は励み続け、業界を牽引して行かなければならない。
貴方がこの世界に入った上で、それでも尚 楽しいと思える世界である事を、心より願っている。
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