服は押すべきか。選ばせるべきか。

プロフィール

津野のスタイルは、タレントさんが好みそうな服をズラリと並べて,選んでもらうスタイル。人は最終的には自分で決めたいものだと思っている。

服のプロでは無いタレントさんの中には、「プロが押すものを、まず着たい」と思う人もしばしば。よって、

「津野さんのオススメは何ですか?」とよく聞かれる。この時 2〜3のコーディネートをオススメする。何故2〜3にするかは、最終判断は御自分で決めて頂きたいからだ。その方が納得いく撮影になる。

当然

自分が着せたいモノ

はオススメするが、その他にも 

相手が選びそうなモノ

プレスの熱意がこもったモノ

も紹介する。よって、プレスからの熱意の籠ったメッセージは、オススメになり得る。

昨日は、タレントAさんの事を 絶賛していたプレスのアイテムを押したら決まった。押すと言ってもAさんが第1印象で,好反応を見せてから背中を押すイメージ。

後出しで押すのは、スタートから自分勝手に押しまくって、「本当は着たくないモノだった、、、」と思われない為だ。あくまでも,お客様ファースト。

よって、服を見た瞬間の表情と声のトーンは絶対見逃さない様にしている。例えば、津野が立ち会えない現場を担当したアシスタントには

何に決まったかよりも、決める時の表情や感情を教えてくれ」と日々伝えている。今日決まることよりも、次回に向けてのカバーリングの方が大事だからだ。

昨日は本人が,目に留まったものを一気に押し上げてそれに決まった。互いに気持ちがよく、納得いくフィッティングとなった。

お客様も様々で、とりあえずスタイリストの押しを聞いておこう!と軽く意見を聞いて、「ふーん、、それが押しなんだ、、、」くらいのタレントさんもいる。

このケースだと、結果としてスタイリストが押すものには決まらない。自分でお決めになる。スタイリストとしては幾分惨めではあるが、お客様が納得するなら問題は無いだろう。。。

このタイプの方は毎回同じパターンなので、オススメを伝えるたびに決まらず「何で聞くんだろう、、、?」とは思うが、「ただ雑談をしたいだけかな?」とみなして、ショックは受けない様にしている。

結論スタイリストとしては、本人が納得いくものに決まればそれでクリアだ。優柔不断な方に対しては事前にマネージャーが、「津野さん押してください。〇〇は押されると決まるんです。」みたいに耳打ちしてこられる方もいる。その際は、いう通り押す。

人によって色々だが、「スタイリスト側からの押し売り」だけはしない様に心がけている。どれだけ服に疎くても「このデザインだけは着れない、、、」というのはあるもので、そのドボンさえ避けられれば数で逃げられる。

よって、「コレだけですか?」とは言われないように数は大事にしている。数があれば、ある程度頑張った感は伝わるものである。

結論、押すべきか選ばせるかに関しては、

①選ばせて②押す様にしている。

津野の若き日のマネージャー時代。発注したスタイリストの中には、ゴリゴリに着せたいモノを押す人もいた。スタイリストとして選んだコーディネートに絶対の自信があるのだろう。しかし、この行為はお客様やクライアントの障害になる確率の方が高い。

あくまでも、お客様の気持ちに寄り添うスタイリストでいたいものだと思っている。

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