アシスタントを詰める時がある。逆に、津野も若い頃は、上司や師匠から詰められる事も多々あった。
では、この【詰められる】とは どういう現象だろう。これは一重に、【報告が行き届いてない時】に起こる。
1つの仕事を長い間続けていくと、みな経験値が上がる。それにより経験の浅い部下の甘さに気付く事が多くなる。
決して部下がサボってるわけではない。8割は出来ているが、残り2割が微妙だという事だ。
毎日業務の進み具合を把握し、対策を万全に立てるのが我々上司の使命ではあるが、忙しい上司ほど沢山の人から時間を奪われている為、部下は捕まえられず万全な報告が出来なかったりする。
それをそのまま放っておくと、上から「あの件どうなった?」と言われる。
こうなってしまったら、部下失格である。
津野も昔、「そこまで、気付かねーよ!!バカ。細けーわ(ーー;)」と思いながら、意味不明な怒りをぶつけていた。
先が読めない自分への慰めである。

では、先手を突かれた場合どうすれば良いか。それは、こちらから話しかければ良い。
「怒られちゃった、、、」と思うと、大抵の人は尻込みして、話しかけなくなる。腫れ物に触るというか、余計な事を言って 火に油を注ぎたくないと自己防衛に走るのだ。ところがコレが1番良くない。
理由は、怒られ続けるからだ。
「報告をくれ、進み具合を教えてくれ!」と情報を欲しがっている人に対して、黙ってしまったら、本末転倒。これ以降もずっと主導権を握られガンガン指示される。
人は「他人の指図を受けたくない」という習性を持っている。主導権を握られた時点で、仕事はつまらなくなるものだ。
だから、進捗状況を頻繁に話しかけて、主導権を握り返さないといけない。
しかし、これを分かっている人は限り無く少ない。

仕事は戦略的にやる必要がある。戦略とは分かり易くいうと差別化である。例えば対人関係でも、「凄く偉い人には馴れ馴れしく、大して偉くない人には丁寧に敬え!」と言われるように、
偉ければ偉いほど多くの人がぺこぺこするものだ。しかし、本人は日頃から 周りがぺこぺこする光景に慣れている。
よって通常の人とは逆に、フラットに接して来る人に目が留まる。
上記を応用すると、詰めてくる上司にガンガン話しかける人がいないから、それが出来る人に価値が生まれる。
多くの人が初対面の人に丁寧にいくから、雑に行く人が印象に残る。
差別化は要所要所に入れて行き、その他一般とは、線引きして個性を出して行きたいものである。

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