たくましい人間になれ

プロフィール


娘との朝の会話。

娘「今日は、音ちゃんと遊ぶから 朝から楽しみなんだ。学校終わったら、直ぐに帰って宿題終わらせて音の所に行く」

父「音とそんなに早く会いたいなら、学校で宿題終わらせてくれば良い

娘「宿題は帰ってからやりなさい!と先生が言ったから、それは出来ないの」

この会話から、津野は「娘が決まりを覆せない人間になるのでは、、、、」と危険信号を感じた。

これは学校教育で絶対学べない部分である。しかし、今までの常識を覆せないと将来イノベーションは起こせない、、、。

「音ちゃんと会う」という目的を果たす為に、最善の方法を提示したつもりだった。それを「先生がダメと言ったから、、、」という理由で諦めていたら、そういう大人になる。

そういう大人とは、ダメなものはダメと融通が効かない頭の硬い人間である。こうなると、伸びないのだ。

テイクアウトの飲食店でいうと、18時閉店で、客が18時05分に来たらサービスを断るタイプだ。

無論1番良いのは、「いつもは18時に閉めるので、今回だけ特別にお受けしますね。」と決まりを伝えつつも、客に喜んで貰う接客だ。

それで店長に怒られようが知った事ではない。アホなのは目先しか考えない店長のほうだ。

ことビジネスに関しては、ダメと言われてからが勝負。営業して、仕事が取れず その理由が「🆖をくらったから」という事で諦めてしまっては、取り替え可能な人材となってしまう。

犯罪を犯す手前だったら、グレーゾーンをゴリゴリ攻めていく行動力がないと、成果は残せないのが仕事の世界である。

特にベンチャー企業なんて、法の隙間を狙ってビジネス展開する所もたくさんある。そこに国が後から気付いて規制をかけるなんてこともあるのだ。

その「何が何でも突き進む逞(たくま)しさ」みたいなものは、必ず必要となってくる。

スタイリスト業でいうと、今日の声優さんの仕事は「腹だし🆖」と事前に言われていた。しかし、スタイリングを考えた上で、最も可愛い「腹だしLOOK」を出発前に1つ入れたら それに決まった。

声優さん本人が「可愛い」と言うものだから、編集部も何も言えない。それで良いと思っている。

元々🆖と言われていたスタイリングだらけで、編集やタレントを不快にするのは【御法度】であるが、「ワンチャンイケるかも?」という想いで1コーディネート追加するのは、むしろ喜ばれる。ホスピタリティだ

このグレーゾーンをどれだけ突き進めるかが、成長する人としない人の分かれ道。しかし、周りを見回しても、グレーゾーンをゴリゴリイケる人間はそうそういない。

社会の常識、決まりのようなものに縛られている。

津野のアシスタント時代、津野の3ヶ月前に入ったアシスタントの先輩が、ある俳優さんの取材で絶対貸してくれないであろう「PRADA」にアポイントの電話をした事がある。

師匠が電話する事を事前に知っていたら、「身の程をしれ、この媒体じゃあ受けてくれない!」止めただろうが、師匠に言わずに勝手にかけて アポイントを取ってきた。

師匠も津野も唖然とした。

「えっ、、、PRADAいけんの?」そうやって師匠と顔を見合わせた事がある。これも常識に縛られた我々の敗北である。

この取材で「PRADAが貸すわけない!」という思い込みが、チャレンジ精神を食い潰していた。

師匠も「あいつ身の程知らずだが、大したもんだな。」と褒め称えていた。

結果、常識みたいなものは我々が作り出した単なる偶像である。それに縛られて様々な事を諦める方が頭が悪い。

スタイリスト業で細かい事をいうと、

・返却やアポの電話の際、「担当者は10時〜18時しか受け付けない!!」みたいな常識に縛られると、それ以外の時間に入った急な案件の時に、電話をしなかったりする

・今回はピンクの色指定という事で、ピンクばかり持っていく人は頭が硬い。先方は意外に「ピンクが絶対だと思っていない」事は多い。

・「動きがあるのでパンツでお願いします。」と言われてワンピースを持って行って、決まったこともある。女優は「ワンピースでも全然動ける」と言う事だった。

人生を有利に動かす上で大事なのは、柔軟性である。

是非娘には、「これはダメと言われたけど、このやり方だったらイケるかも、、、」のような 代替え案を次々に考えれるスーパーマンになって欲しいと思う。先10年津野は近くで 代替え案を助言したいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました