どれだけ場面に寄せれるかがスタイリストの力

プロフィール

スタイリストの力はTPOに合わせる力である。

男臭くするならレザーのライダースを使う。オタク男子に合わせる女性像なら、限りなく柔らかい色味でレースを使ったり、シフォンを使って女性=優しいを,服で表現する。

この様にコーディネート形作る1つ1つのアイテムを企画に寄せていく。例えば、柔らかい女性像を作り上げるのに、黒やドギツイ紫が1点でも入ると台無しで、途端にクソコーデの出来上がりとなる。

要は統一感とPowerがとても大事だと思っている。Powerを発揮するには女性だとワンピース、男性だとセットアップ。これに勝るモノはない。上下セパレートだとしても、セットアップのように見せるだけで力強いコーディネートになるものだ。

よって、舞台挨拶などのイベントでは、タレントパワーを数倍に高める為に、セットアップ、ワンピースが沢山使われている。

統一感とイメージの共有に関して、例えば今日撮影する🎾テニス🎾のコーディネートだと、シャカシャカブルゾン、ポロシャツ、ショートパンツ、スニーカーだと60点。ここに、LINEソックス、リストバンド、ヘアバンドが入ると急にテニスになる。ここまでヤレるからスタイリストであり、ここまでヤレるのがプロである。

昨日撮影した🏕️キャンプ服🏕️だと、マウンテンパーカ、パンツ、トレッキングシューズだと60点。ここにバケットハット、ショーツ➕タイツ、分厚い山用の靴下が入ってやっと100点だ。

そこまで想像力を働かせ、正解に近づける根気が必要である。

スタイリストは、出版物を購入するお客様の気持ちになれるかどうかが最も重要で、自分よがりのオナニースタイリングをしても、誰1人として喜ばせる事は出来ないという事を知っておこう。

具体例として、津野はBLTというアイドル雑誌を10年近くレギュラーで担当した。BLTは乃木坂、櫻坂、アンジュルム、私立恵比寿中学、フルーツジッパーの面々がズラッと並ぶ雑誌。買うのは彼女達で推し活を楽しむ男子。年齢層はやや高めである。

その雑誌の読者は何を求めているか、、、

肌の露出

健康的な女性

安心出来る女性

である。つまり、

肌はタレントさんが許す限り出してあげる。

・健康的に見える様に、限りなくカジュアルに仕上げ、コンサバやモードにしない。

(カジュアルとは、デニムのショートパンツ、パーカ、タンクトップの様な事)

・安心してもらうために、柄のキツイ服、襟付きのシャツや、ヒールのような高圧的なコーディネートをしない

この辺りを意識してコーディネートを作らないと、読者と編集は喜ばない。喜ばせないと仕事はリピートされない。そうして、売れないスタイリストへ一直線に急降下となる。

BLTを担当する編集から、「津野さんの所を独立された方は本当に使いやすいです。男性がどんな女性アイドルの姿を見たいかを知っているから。」と言われた事がある。さらに

「女性スタイリストから出たアシスタントさんは、女性が好む同性受けの格好を作りたがるから、使いづらい」といっていた。。。

結局何を求められているかを察知する能力が低いと、仕事にならない。【仕事=客を喜ばせる事】という事を分からないと いつまで経ってもスタイリスト業を理解せずに終わってしまうだろう。

各仕事の企画に合わせる力。自分を捨ててでも客に寄せる力。それが求められるのが,スタイリスト業である。

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