上司とは、責任の比重が大きい人だ。
その分ボーナスポイントを持っていて、やらなくて良い事は下に任せれる。
任せる仕事は
スタイリストだと、タグとり、アイロン
会社員だと資料作りなどなど。
何故任せるかというと
「自分しか出来ない事」をやらないと組織として『悪循環』だからだ。
「津野も荷物持ち手伝えよ。裾上げ手伝えよ!」ってアシスタントから思われてるかもしれない。しかし、
それをやっていると、このブログすら書けない。単純に良い人をやっていては、ウチの会社は発展していかないので。
そこは厳密に分けて考えている。
アシスタントの中でも1stと3rdの責任の重さは異なる。
1stアシスタントになった人(会社だと専務や副社長)が 的確な指示を後輩に出せないとドンドン1stの時間は奪われ、業務は回らなくなっていく。
会社を成長させるには、上の人が「人の使い方」が上手くなる必要がある。
ここで、1stの子がよく言う言葉が、「頼むと遅いので。。。」
しかし、全部 上がやっていたら、下の子は全く育たない。
例えば
撮影現場でタレントさん3人取材の際、
別のスタイリストさんと同じ空間に居合わす事がある。
その時、直しに入るのは大抵スタイリスト本人だ、アシスタントはハジで見ている。
当然タレントさんにとっては
信頼のあるスタイリストさんが入る事が良いに決まってるが、
アシスタントはいつになったら、直せるようになるのだろう。
独立してから、失敗させるつもりなのだろうか。
弊社は毎日2〜3本撮影があるため、アシスタントがスタイリスト並みに直せないと3本の撮影がストップする。
なので、事務所さんには本当に申し訳ないが、
入りたてのアシスタントでもバンバン入り、それを津野や先輩が監視している。
そうやって「出来る人はやらない、出来ない人が出来るようになる環境」を作っている。
我々経営者は、自分の人生に必要のない時間を 全てお金で買っている。ある時は掃除の人を雇ったり、ある時はアシスタントを雇ったり。首都高速に乗るのも時間を買うためだ。他にも
予約した飲食店に行くとstaffさんが、席まで誘導してくれるだろう。
タレントさんがTV局に入ったら、マネージャーさんが、前に立って控え室まで誘導するだろう。
この「誘導される事」によって、自力で目的地まで行く面倒な時間を買っていると言う事、それを逆算してアシスタントは動かないもいけない。
津野も現場マネージャー時代や、スタイリストアシスタント時代、
前夜に自分の原付バイク🛵で下見に行った。
無論、タレントさんや師匠を誘導するためだ。
あの時 沢山苦労して良かったと思う。お陰で、めちゃくちゃ道に詳しくなり、今はナビを見ずに最短距離で撮影所にいけるようになった。若い時の時間で、今の時間を買った感覚だ。
🛵
さて、話は変わるが先程誘導の話があったが、現場でアシスタントは「何処を歩く」必要があるかを語ろう。
答えは、先頭だ。
スタジオへ行く時、スタジオから戻る時、控え室へ向かう時、後ろにいる責任者やタレントさんを導く必要がある。先にエレベーターのボタンを押し
→ 鍵を持って扉を開けて
→入ってくるタレントさんを待ち構えて靴を脱がしを始める。
全て前だ。
前を歩かないといけない!!
しかし、世のアシスタントで、前を歩ける人
はほとんどいない。
自分が「風を切って歩く事」がおこがましいと思ってるのか、恥ずかしいのか知らんが、後ろを歩く。
そして、自分が鍵を持っている事に慌てて気がついて
タレント集団を追い抜きにかかろうとする。この姿が非常にダサい。
仕事ができる🟰「先を読めるかどうか」だ
この一言につきる。
この先を読むという面倒な作業を毎分、毎日考えて過ごして欲しい。

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