写真集のフィッティングだった。8体近く決めるのに40体近くコーディネートを組む。1カテゴリーに対して5体の予備を用意する感じだ。
5体用意しても目に留まるものは、1〜2体。編集もカメラマンもタレントも 人生を通して それなりに服を見てきたので、大体2秒で「これだっ!」と見定めてくれる。
スタイリスト自身も「なんとなくコレだろうな、、、」と思っているコーディネートは当たるものである。これは長年の勘というか、経験というかそんなもの。
沢山の差し替えはあったものの、順調に2時間で全て決まった。
写真集はタレントの様々な一面をファンの皆様に提供するコンテンツ。
スーツ、部屋着、スポーツウエア、BBQ、モード、などなど場所を変えながら、色を分けながら、TPOを考えた服装をマッチさせていく。スタイリストに成り立てだった30台前半は、ファッション誌で山の様に企画モノを撮影したので、その頃を思い出して懐かしい気持ちである。
場所にあった完璧なスタイリングを着こなしている人は世の中に なかなかいないので、好きな俳優でビジュアルを楽しむには最高の本なのだと思う。

この様にシチュエーションに合わせるスタイリングだと、サクサク決まる。しかし、ひとたびここにタレントの感情が入ってくると途端に決まらなくなる。
感情に合わせるスタイリングは その人本人しか情景が浮かんでいないため、こっちは分からない、、、タレントが言語化が相当上手かったり、思い浮かべる情景を写真にしてくれたりすると共有出来るのだが、「一緒に想像してくれ」となってしまうと、どんなにスタイリストの経験があっても難しいものだ。
まさに、つい先日の写真集のフィッティングではエモーショナル系で惨敗だった。
もし、感情に寄り添うスタイリングを希望されるのであれば、まずはタレントと編集で写真を持ちよって、意識付けを固める必要があるだろう。

今回仕事を振ってくれたのは、カメラマンさんだった。10年近く仕事をさせて頂いているが、指名してくれたのは初めてだった。スタイリストの指名は基本的には編集部からか、芸能マネージャーさんからなので、カメラマンやヘアメイクからというのは少ない。逆にカメラマン、ヘアメイクを紹介してくれと頼まれる事も少ない。
よって、限られた少ない機会に声をかけてくれることは、非常に稀な事なのである。何を思って「津野さんにしたら?」と編集者に促したのかは謎だが、人付き合いは いつだって誠実にやっていないといけない、、、と思うのである。
今回の御礼に何をあげようか迷った。優秀なカメラマンで仕事も山の様にある人なので、お金は沢山ある。何でも買えてしまう立場の人にスタバカード、Amazonカードのような金券をあげても、気分は上がらないだろう。。。よって、「一瞬でなくなる物にしよう!」と考え松坂牛の焼き肉セットを送りつけておいた🥩
次に仕事を振ってくれたら、そこに今度は金粉でも撒き散らそう!と思っている。
明日からの撮影が非常に楽しみである😌

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