PRESSの人やマネージャーさんから良く、「津野さんの所で続かないアシスタントだったら、何処でも続かないよね。」と言われる。
表の顔「エンターテイナー津野」としては 大成功である。
・津野は優しい。
・ファニーで和やか。
・人当たりが良くて親切。
そう思われている証拠だ。
「イメージの良い人間は、裏でも当然イメージが良い。」と仮定するのは当然の事である。
そんな人達には若干申し訳ないが、、、身内に対する津野の態度は全くそうではない。

優しく、和やかにフワフワと仕事をしていたら、売上なんて作れないし、弊社はとっくに潰れているだろう。
スタイリスト津野は、スタイリストの仮面を被っている仮の姿だ。裏の津野は、そこそこストイックに仕事と向き合っており、アシスタントにコレでもかというくらい期待と圧(プレッシャー)をかけている。
特に
・お客様ファーストでない行為をしたり、
・謝るべきところで謝らないアシスタント、
・期限を守らないアシスタント、
・勝手に物事を進めるアシスタントには、
しっかり怒る。
「マジで細けーわ、この人」と思われている事だろう。
だから、ウチでやっていけないからって、他でやっていけない訳はない。むしろ、他のスタイリストの方が、圧から解放されて、緩く楽に修行できるはずだ。😅

しかし、筋トレを想像して欲しい。
「圧をかけずに筋肉量を増やした人はいるだろうか?」ゆる〜く無理なく腹筋をして、腹筋を6つに割った人はいるだろうか。いないだろう。
人は、圧をかけないと進化しない。圧をかけられて それを超えた時に初めて成長し、筋肉になる。
日々アシスタントには大変な圧をかけているが、不満は言って来ない。何故 直接不満を言ってこないのか、、、それは、津野に対して【信頼】してくれているからだと思っている。
恐らく、そんな彼女達も「信頼していない人」から過重に圧をかけられると、その場を去ったり、不満を口にするに違いない。
結局「誰に言われるか」がとても重要で、この人からなら圧(プレッシャー)をかけられても仕方ない。と思ってくれる人にならないといけない。
「誰に言われるか」の【誰】になるには、まず前提として、
・周囲の人に信頼されていないといけない
・仕事が出来ないといけない
中には、後輩にとって特別な先輩になろうと、寄り添って【不満】を聞いてあげ、モチベーションをあげるよう奮闘する先輩もいるが、これは完全に間違っている。というか タダの【時間の無駄】である。
「モチベーションは他人には上げられない」という事を分かっていない。そうではなく、役割を与えてあげ、分からない事は助言し、後輩は自分でモチベーションをコントロールする必要がある。それが、社会人だ。
ましては、アシスタントは独立する。独立した時に、どんな辛い事があっても屈しない【忍耐力】を付けてあげないといけない。
その意味では、将来を見越しての期待や圧(プレッシャー)は先人からのプレゼントである。

従って後輩は、
上からの圧力に抗(あらが)いながら、先輩に 気持ちではなく【業務】の助言を頂き 精神状態を正常に保つ必要がある。このバランスが崩れた時に人は辞める。
弊社の先輩2人が、「私達が上である以上は、1人も辞めさせません!」と話してくれたが、それは必ずしも成功するとは限らない。
そう思って、優しく接しようとする事は大変嬉しいが、結局は 上からの期待や圧力・精神状態と闘うのは 後輩側であり、他人はどうする事も出来ない。
新人アシスタントが4月から3名入るが、数年間、苦渋に耐えつつも、その中に一粒の光を見つけて頑張って欲しい。独立する頃に霧は晴れており、光り輝く人生が待っている。

コメント