味気のないビジネスHotelの1室。
テレビロケのスタンバイ中、一際目立つメイク台の上の黄色い花💐
生花だ。
メイクの高城さんは毎現場 お花を買って来られ、メイク台に置く。しかも、今日は朝の9時からメイクスタートという朝ロケにも関わらずだ、、、。
この「どう考えても面倒な一手間!!」が、
我々staffをどれだけ癒す事か。
セカセカした このテレビ業界にいながらの、「心の余裕」。尊敬に値する。
どうやって生きたら、この様な感性が生まれるのか。津野には3回生まれ変わっても無理だ。
少しでも見習いたい習慣の1つである。
メイクもそろそろ終わりに差し掛かって、ネイルへと手が移る。女性の皆さんはネイルにどのくらいの時間を費やすのだろう。
少なくとも1つの爪に 3回程度は筆を通すはずだ。
ところがどっこい。高城さんは驚きの1回だ。
1塗りで指1本終わる。このスピード感たるや尋常じゃない。早過ぎる。しかも上手い、、、。
この2点の個性。一流アーティストの堂々たるものだと思っている。
自分も可能であれば「津野さんと言えば!」みたいなものを後輩に残していきたいものである。
そんな素敵な現場を後にし、リースに明け暮れている最中、今朝衣装案を送った雑誌からリクエストの電話が入った。
「津野さん衣装案有難う御座いました。光沢のある素材の服を集めて下さい!とお願いはさせて頂きましたが、
今回のスタジオ特有の昭和感とは合わない気がしておりまして。。。明日の撮影で申し訳ないのですが、少し衣装を変えれますか?」と注文が入った。
現在17.30である。。。ピンチ。
凡ミス。スタジオの風景を、まるで見ていなかった。
久しぶりにやっちまった。
実は、こちらの媒体には随分前から衣装のイメージを教えて欲しいとリクエストはしていた。
しかし、待てど暮らせど折り返しはこない。。。
撮影まで後2日となった時点で痺れを切らして、
イメージの催促した。
すると、編集から
「光沢素材のものでブルーとピンクで集めて」というリクエストを頂いた。
撮影は明後日だ。時間が無いため
何も考えず、超特急で光沢のブルーとピンクをリサーチし、購入した。
だが、これが失敗だった。。。
「光沢のあるアイテムが欲しい」の一言で、綺麗目なブルーとピンクのアイテムを集める事に脳の大部分のリソースを持っていかれ、
スタジオの雰囲気をチェックする事を怠っていた。「心に余裕がない」と悪い事ばかりだ。
結果 明日の撮影までの残り数時間で、コーデをほぼ丸々変更し、衣装案を送った。
今回2回目に送った衣装案は、
「苦肉の策の衣装案」だったので、当然津野は納得いってない。編集もそう思っている事だろう。
追加でモノ探しが出来るのは、明日のメイク中だけだ。
この時間で必ずやシチュエーションバッチリのアイテムを揃えて見せる。
そう決意し、今日は床に入るとしよう。
明日が来るのが怖い、、。ドキドキ
コメント