結論、「アイテムをお借りするのと、引き換えに価値を提供出来ているか」である。
詳しく説明していこう!!
今日は1日リースの日だった。約10ブランド回った。
ファッション誌をやっていた頃のように1日15件×3日とか回るわけではないから、余裕。
昔は「アポイント→リース→借り物の整理→コーデ→返却まで」全て1人でやっていた事を考えると随分と楽になった。
アシスタント達には心から感謝申し上げる。
許可を得てアポイント先に行くわけだが、借りたい物を借りたいだけ借りるわけではない。
これ以上借りると、物が少なくなるから
津野の後に来る「他のスタイリストに申し訳ない」と思ったり
PRESSの方に「持っていき過ぎ!」なんて思われていないかなど、気を使って借りている。
貸し出しサンプルというのは、基本的には1サイズで1点しかない。
それを東京に3000人いるスタイリストが借りに来るわけだ。1人が欲張ると、他の人も困る。
なので、どうしても、これは借りたい!と思うものから順番に借りるようにしている。
基本的には30分に1ブランド回る
内訳は
移動に10分、駐車場探しに5分、リース5分、貸し出し伝票記入に5分、予備5分といったところ。
服に使える時間は5分だ。
サイズが合うか合わないかを見極める為にメジャーなんか出そう物ならあっという間にタイムリミットがくる。
つまり、見た瞬間 触った瞬間にある程度のサイズ感を判断しないといけない。
じゃあどうするか?
パンツだったら、自分の手のひらを広げてウエストに当ててみて、「このくらいだったらウエスト60だな?とか80だな?」とかを実証している。
しかも、うちの場合 1人のタレントさんの服を見れば良いわけではない。3名とか、5名とかのタレントさんの顔を頭に浮かべながら、ハマる服を選んでいく。
かなり特殊能力といえる。
ただここで盲点なのは、
「黙って真剣に服を選べば良い。」というわけではない事を伝えておこう。
服を選んでる5分、伝票を書いてる5分の間、ダマーって服を選んで借りていくstylistが PRESSさん(貸し出し担当の方)からみて素敵なstylistだと言えるだろうか?
PRESSさんからすると「寡黙で取っ付きにくい人!」という印象しか残らないと思っている。
その少ないリースの間も
「気の利いたトーク」をするべきなのだ。
これは、タレントさんやマネージャーさんと現場でお仕事する時と同じだ.
どんなに短い時間でも「今日この人に出会えて楽しかった」という爪痕を残さない限り 好印象は残っていかないものだ。そして、好印象が残らないとリピーターにならない。
印象をよくするには「限られた時間の中で身のある時間」を提供することが必須で、
具体的には、相手にとって「特な情報」をプレゼントして帰るという事だと思う。
これを、「どんなに短い時間でも提供しよう!」という気持ちで全てのリースに臨んでいる。
一般的な言葉でいうと「サービス精神旺盛」とでも言おうか。結局はココにいきつくのだ。
つい先日、H &MのPRESSの方が
「津野さんが来る時間が、毎回凄く楽しみなんです。」と言ってくれた。これを全てのPRESSで言われるようならないと
「価値提供者」としては失格なのかもしれない。
【万人に喜びを提供出来るプレゼンター】が、商売人の鉄則なのだと心に誓い
明日もまた、リースに向かう!!
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