「良い失敗」と「悪い失敗」を意識しよう。

プロフィール

●良い失敗

一度自分の頭で考えて行動した結果、生まれた失敗

例)

1師匠が組んだコーディネートを1度頭に入れて、より良いコーディネートを津野に提案した結果、没にされた失敗

2代替え案や、予備のアイテムを十分に用意したが、それでも現場で衣装が決まらなかった失敗

3クレジットを十分に確認して、提出した結果、編集にとっては不十分であった失敗

●悪い失敗

例)

何も考えずに行動した結果、失敗する行為

1師匠が組んだコーディネートを何も考えず持ってって、着せ方を間違える失敗。

2代替え案や、予備も用意せず 目の前の組まれたコーディネートを現場に持って行って 予備がないと当日慌てる失敗。

3クレジットを「これで大丈夫だろう」と自分を疑わず提出し、間違えてしまう失敗

このような感じか。

つまり.悪い失敗をする人は「ロボット的」だ。言われるがまま仕事をやって、結果何の身にもならず失敗し、それを繰り返す。

自ら成長の、機会を逃しにいくバカモンである。

では、何故そのような事をやるか。。。

それは、【面倒】だからだ。

「考える行為」は人にとって足枷となる。どんな仕事でも、コミュニケーションでもそう、人は楽をしたい。そうプログラミングされている。

自ら重い腰を上げて取り組むという点で、

「先を考える」という行為は人の本来の性質と逆行している。

我々フリーランスになってしまえば、やらないと仕事が無くなるだけなので自業自得だが、アシスタントの立場では、考えなくても仕事は回るから よほど優秀な人でない限り 自ら頑張ろうとはしないのだ。

しかし、ここにアシスタント間の大きな差が生まれる。「良い失敗」と「悪い失敗」をするアシスタントは3ヶ月たつと1年の差が生まれる。

これを3年間続けると10年近くの差となる。

独立した時にどうなるかは明らかだろう。

肌感覚では1年半くらいを超えた辺りから、優秀なアシスタントは、しっかり自分から提案してくる。

「津野さんこう組まれてますけど、このアイテム無しでもアリだったりしますか?」

なんて言ってくる。

最高のアシスタントだ、自分がある。

ただし目上の人の自尊心を傷つけない言い方がベストなので、そこは注意が必要である。

成長し、共に仕事に立ち向かうパートナーとして、主張するというアメリカ的思考が必要という事になる。

成長し、独立間近となったアシスタントはスタイリストが数人いるかのような異様な雰囲気が出ている。

話し合いもまるで対等、逆に津野も尊敬するほど先を読んでくる人もいるくらいだ。

「自分で考えてやれ!」とか「リスクヘッジしろ!」なんて注意を受けているようでは、まだまだである。

更に

「良い失敗」をするアシスタントは、怒られない。

怒られてるアシスタントは常に「悪い失敗」をしてしまうアシスタントだ。

石橋を叩いて、万全の体制を整えた失敗なら仕方ないという事。石橋を叩いて準備をした結果、師匠と話し合い「未来に起こる落とし穴」を事前にチェックできるかが、出来る人と出来ない人の分岐点になる。

仕事ができる🟰「先を読める能力」だ。

コレに尽きる。

我々 経験の長いスタイリストともなると、意識しなくても経験で先を読めてしまうが、見習いは意識しないと読めない。

なので、ここが成長タイプと未成長タイプの分かれ道となる。

皆様は今この分岐点に来ていますか?

時間は有限だ。できるだけ早くこの位置にこよう!失敗の違いを認識する事が貴方の未来を大きく左右するだろう。

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