朝早いTVの生放送の現場に、アシスタントを2人配備した。しかし、2人とも寝てて来なかった。
皆様は遅刻した2人に会った時 何を伝えるだろうか。
自分は何も伝えなかった。遅刻発覚の瞬間 電話で起こしもしなかった。
遅刻癖がある者を除いて、遅刻したくてする人はいない。遅刻したくないのに遅刻してしまう。
上司として、これをどう処理するだろう。
この1週間で撮影が24件あった。忙しかった。
その最後の週末にやっちゃった感じだ。
4/1に入社したアシスタントも、4/4には1人退社していった。
自分も若かりしアシスタント時代、寝てて遅刻した事がある。目覚ましは全く聞こえなかった。
世間には遅刻をした事がない人も沢山いるだろう。そういう人達には理解出来ないかもしれないが、
極限まで疲れた時に、身体は起き上がれなくなる。
これはどうしようもない事実だ。
このように目まぐるしい日常を送っているわけだが、
「津野さんは何処にそんな時間があるのですか?」とよく聞かれる。ブログ、YouTube、ブランド、お菓子屋、不動産、確かにstylist以外にも複数の事をやっているが、ウチのアシスタントに比べたら津野は全然忙しくない。
なぜなら、意思決定以外の事を、極力やらないからだ。
自分よりも沢山の事業を手がける人は山のようにいるが、その方々も同じような事だろう。
やるかやらないかの意思決定だけをして、作業をやめると時間が産まれるのだ。
つまり仕事は、ほとんどの時間が作業と言うことになる。
しかし、この作業を出来る人がいないと会社は存続し発展していかない。難しいものだ。
アシスタントの仕事は山のようにある。
衣装リース、リースのアポイント、返却、どういう衣装がハマるかのリサーチ、クライアントからのメールの返信、衣装クレジットの作成・送信、zoom打ち合わせ参入、現場対応、衣装の郵送手配、タグ付け、アイロン、フィッティング、タレントさんへのインスタ用のタグ作りなどなど、
こんなにやる事があるのに
希望者には衣装写真の事前送信までしないといけない。
なかなか骨の折れる仕事量である。
世間的にstylistの仕事は、センスさえあればバカでも出来ると思われている。しかし、実際は出来ない。
過去優秀だったアシスタントは皆、
知性、判断力、明るさ、決断力、誘導能力、営業力、コミュニケーション、記憶力、ユーモア、忍耐力、情報察知能力に長けている。
上記のような、とてつもない作業量を、
媒体毎にパズルしながら、優先度を決めて埋めていくのだから、よく考えれば当然だろう。
stylistになるという事は、単独社長になる事と同じ。つまり、上記のようなオールマイティの人間でないと 売れっ子にはなれない。
1言えば、その先の3手4手が見えるような人だ。どの会社に行っても偉くなる 能力の高い人達なのだ。
独立者の中には月の売上が、100万200万を超える人も数人いる。それだけの能力を持っている。
そのような子達の体力の限界がきて、遅刻した。
これを怒ることは出来ない。
ここまで、説明すれば理解できるだろう。
通常の会社の3倍量をこなして、遅刻しても、もう何もいう事はない。感謝しかない。
ただ、「やり方を変えて下さい。」とは伝えた。結果として現場に来ない事で迷惑がかかるのは、タレントであり、クライアントさんだ。
遅刻がチラつきそうなら、1人は事務所に泊まるなりして予防していくべきだろう。
さて、
この仕事が出来る優秀な人材が多ければ多い程、会社は発展し続けるわけだ。
経営者はこのリクルートに、時間を投下していかなければならない。
「優秀な人材をどう見分けれるか。」
これに関しては正直分からない。インターンで人間性を見る事は出来るが、協調性、忍耐力、情報処理能力は共に働いてみないと分からない。
となると、沢山の人に自分の会社を知ってもらい、一緒に働く時間を増やす事が解決策となりえる。
その意味を込めて.YouTubeやブログを配信している。
つまり、リクルートも兼ねてYouTube・メルマガを配信している。
このコンテンツによって、弊社を知ってもらいstylist界を知ってもらい、憧れを抱いて頂ければ願ったり叶ったりだ。
昨日、日本テレビであるスタイリストのアシスタントさんから声をかけられた。半年前には名古屋のメーテレでもスタイリストさんに声をかけられた。
「津野さんのYouTubeを拝見し、アシスタントのうちは絶対辞めないと誓いました。」と伝えられた。
このように少しでも自分を育ててくれた業界に、恩返しが出来ることを願っている今日この頃だ。
皆さんに質問する
A安月給で寝る時間もなく、数年間 下働き。その後、フリーランスとして仕事がある保証もない。
そこで勝負する人生と、
B月給30万貰えて、飛び抜けた昇進を望めないけど、それなりに時間もあり幸せな日々を送れる人生
どっちを選ぶ??
勿論、自分の若かりし日の答えはAだった
【人生はどれだけ長く生きたかではない、いかに燃焼して生きるか】が
人生のテーマだと思っている。
これからフリーランスを目指す人は
「人生を変えてみたい」と思うだろうか。
それを一点の曇りもなく、宣言出来るだろうか。
人生を変えるには
●住む場所を変え
●人間関係を変え
●時間配分を変える必要がある。
この3つを実行する勇気があるか。
人はなかなか変われない。相当な覚悟がない限り
元の自分に戻ってしまう。
もし、読者の貴方がスーパースタイリストとして世に誕生したいのならば、1度でいいから弊社の門を叩いてほしい。
津野の人生をかけて、売れっ子にしてみせる。
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