ラグジュアリーブランドの戦略と、売上重視の世の中。

プロフィール

原宿ラフォーレの交差点

道を挟んだ向かい側にドデカイ商業施設が出来た。

「ハラカド」2024.4.17オープン。

まだ改装中ではあるが一階はDiorがデカデカと広告を打ち出して入っている。2024冬にオープンするようだ。

ラグジュアリーブランドは今めちゃくちゃ売れている。

コロナの頃にアメリカ政府が国民にお金をばら撒きまくったおかげで、ハワイのPRADAには当時大行列が出来たようだ。

普段買えない人達が、ここぞとばかり並んだという。

世界の億万長者ランキング2023では、

1位にLVMH CEOのフランスのベルナールアルノー氏が、テスラのイーロンマスク、Amazonのジェフベゾスを押さえて1位になっている。

それだけラグジュアリーブランドは売れている。

皆様は買い物に出かける時、ルイヴィトン、GUCCI、Diorなどラグジュアリーブランドに他の買い物のついでにふらっと入るだろうか?

入らないだろう。

記念日のアイテム調達か、自分へのご褒美でDiorに行くと決めて、お金を握りしめ店に出向くはずだ。

「買う事を決めた人が店目掛けて行く」わけだから、通常は土地が安い田舎に店を構えたり、都会だとしても家賃の安い地下に店を構えようと思うだろう。

しかし、街を見渡せば、原宿のメインの角に店を構えたり、新宿ならば伊勢丹の向かいにデカデカと看板を引っ提げて出店している。

これは不思議な光景ではなかろうか。

ここには、ラグジュアリーブランドの並々ならぬ戦略が潜んでいる事を知っておいた方が良い。

①認知

誰でも知っている、「憧れるブランド」を作る必要があるため、わざと家賃が馬鹿みたいに高い皆が見える場所に看板を出してブランドロゴを視界に入れ、認知を広げる。

外観に こだわりピカピカで綺麗、まさにラグジュアリー。

②買えない

値段設定を高くし、プレミア感を出している。通常は年に1回買えれば良い方だ。それだけ高い

この「知ってるけど、買えないというジレンマ」がブランドの価値をあげ続け、憧れを提供し続けている。その為に皆が見える街角にわざとデカデカと出している。

人は夢や憧れには お金を惜しまない。いくらでも使うその人間の心理をうまく使ったマーケティングだという事だ。

昨日、メゾンスペシャルにリースに行った。自分もIMMEZ(https://immez.official.ec/)をやっているから、メゾンスペシャルのスピーディーな全国展開には息を呑んだ。早過ぎる。そこで、

「どうしてこんなに早く店を日本中に展開出来たのか」を聞いた。

『元々、青山と新宿ルミネにしか無かった。それが全国に広がったんですよ。ルミネに出したからですかね。ルミネに店を出すと全国の商業施設からお声がかかるんです。』と言っていた。

確かにルミネは凄い、聞くところによると月に坪単価100万売らないとモール側から退店を命じられ、存続出来ないと聞く。それが出来ないから若手ブランドは出店できないのだが。。。

同じような事でZOZOも実績がないと掲載すらしてくれない。まずは実績を評価され初期費用で200万を払ってからスタートだ。

飲食事業のチュロスPALM TREE(https://www.instagram.com/palm_tree2021?igsh=bDA1Zjh2dmF5bDM3&utm_source=qr

でも新宿駅ビルに出店したいと話したら、まず実績を作れと門前払いをくらった。

どこもブランディングがしっかりしている。

だからこそ、駅ビルに入ってる店は間違いがないクオリティなのであろう。

まさに資本主義経済たる、「金儲けてるやつが凄いんだ。」をまざまざと見せつけられる。

結局は売上だ。

売上を爆増しない限りリングにも上がれない世の中だ。スタイリストの世界でも広告代理店によく、実績が分かるプロフィールを出せと言われた。

「実績のない若手はお払い箱か?」と うんざりしながら出していた。隣のメイクさんも代理店のこの「上から」な感じにほとほと参っていたようだった。

銀行もそうだ。融資を受けるにも3年分の売上を出せと言われる。

積み重ねた実績が、どれだけ信用に値するかを知る。

日本のような資本主義の国にいる限り、売上を作らないと、夢は前進しないと考えるのが合理的である。まずは売れっ子になれという事だ。

話は戻るがメゾンスペシャルはすでに主要都市に店を出し終わったから出店を控えるかもしれないと言っていた。これも戦略の1つだろう。

服の感じからして、美容師など服に対する意識が高い人しか着れないデザインになっている。そのようなブランドが出店数をドンドン増やし、何処にでもある行きやすい店になってしまうと、価値が下がる可能性がある。

ココが日常着を扱うUNIQLOとの差なのだろう。

IMMEZも早くこのランクの服屋と戦えるリングに上がりたいと心から思う。そのために日々前進し続けないといけない。実績だ、実績を作って行こう。

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