スタイリストの多くは1人で仕事をする。アシスタントを抱えていない人が殆どだ。当然全ての責任は自分。
依頼を受けて➡️服を集め➡️撮影し返却する。
上記の各ジャンルの責任を予行練習するのが、アシスタント生活だ。
アシスタントは仕事を受けれない分、模擬試験のような事を毎日するわけだが、師匠がいる事で、どうしても人任せになってしまう事もある。気持ちは分かる。
津野も【仕事を受ける責任感】が無かった時代は、適当な事をやって死ぬ程 怒られた。
本当の仕事感覚は、スタイリストとして仕事をし出してからでないと分からない。
しかし、中には責任感が強く 周りstaffに全く依存せず、1人でも成果をあげる強者がいる。その様な人は、当然 師匠、編集、カメラマン、ヘアメイク、マネージャー、タレントから信用され「しっかりしている」と賞賛を浴びる。

うちにもそう言う人間が数人居たが、
津野からいきなり「A撮影の小物に関して、クライアントはどんなテイストのモノを欲しがってた?」と質問しても、即答する。
『緑のレザーグローブで、指先が無いやつです。」的な事。
かなり自立している。会社の仕事を自分の仕事と捉え、詳細を読み込んで頭に叩き込んで居ないと、即答は出来ない。
即答する事で師匠も信用し、頼るようになる。まだ、仕事に慣れていない人は「確認します」といってメールを読み返すから、それを待つ間に理解している人に聞いたりする。
津野も待ってあげればいいのだが、せっかちが祟ってそれが出来ないのが難点だ。
この「確認します」は、誠意があるので決して悪い事ではないが、把握出来ていない感をモロに出してしまう。
そもそも、撮影量が多い中 全てを把握する事は困難。どんなに詳細を読んでも、忘れてしまう事がある。しかし、可能な限り頭に入れる方法はある。
それは 案件が飛び込んで来た瞬間に【意地でも読む事】だ。それしかない。

何かを成し遂げようとするには、人に依存してはいけない。【全て自分でやる!最後の1人になってもやる!】という気持ちが大事である。
しかし、そのような自立したstaffでも時に失敗する事もある。ただそれを「頭ごなしに怒る事」はない。
理由は、怒れない程に信用値が高いからだ。ファーストのアシスタントに多い傾向だが、普段の感謝の方が大きいから、たまの失敗で追い込む事は出来ない。
目先の出来事しか見ないstaffは、「何故あの人だけ怒られない!俺にばかり怒るのは不平等」だと言ったりする。
しかし、どうだろう長年自分を勝たせてくれたスタッフを、そうではないスタッフと同様に怒れるだろうか。。。
人は感情で仕事をする生き物だ。それを分かった上で今何をするべきかを選んでいこう。
●全力でやる人に周りは優しい。
●中途半端にやる人に周りは厳しい。
その不変の法則を理解しつつ、仕事に向き合って欲しいと思う。
【極端に全力であれ!!】
●気持ち悪い程に熱量が高い人に人は集まる。
●中途半端な人の周りから人は消える。
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