退職する時の「会える時間ありますか?」いらない。

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共に働く人が辞める時に、事前に必ず言われる言葉がある。

「話があります。会える時間はありますか?」

自分はこの言葉が凄く苦手だ。

辞めると言われていなくても、「辞めるんだろう」が分かるからだ。

会うまで その内容を告げられない時間が無駄である。この言葉を告げる人は自己満だと思っている。

去って行く方としては、「お世話になった会社だから、辞める時はちゃんと会ってから言わないと失礼だ」といった

人としての礼儀をわきまえての言動だろう。

この行為に対して「しっかりしてて良い子だ。」と思う経営者もいるかもしれない。

ただ津野は「LINEで良いから、先に結論言ってくれ。会社を立て直す為に、1秒でも早く募集をかけたり補填をする時間を優先させてほしい」と思う。

冷たい人だと思われるかもしれないが、

ウチみたいな小さい規模の中小企業は、残された人達を守る事の方が何倍も大事で、残る人が大変にならないように「1秒でも早く体制を整えたい」が先に来るのだ。

どうしても会って伝えたいなら、会ってる時に言うもんだ。「お時間下さい」なんて前置きはいらない。この言葉は、モヤモヤを残す以外何も良い要素がない。

過去に何十人ものスタイリストアシスタントが辞め、飲食店も社員・アルバイトが辞めていった。一時期は自分を責めた事もあった。

自分の器が小さいから人が続かないのかなぁ、とかなんとか、、、。

でも、次第に人が辞める事にも慣れてくる。するともう何も思わなくなった。そうなって初めて

「自分が異常な人間なんだ。一般に比べて仕事に熱量があり過ぎるから、付いて行こうと思える人の方が少ないんだ。」と納得した。

それで良い。そもそも働く熱量が少ない人とは一緒にいても、得られるものは1つもない。付いて行きたい人だけ一緒に いてくれれば良いと思っている。

なので、辞める時は

「俺辞めたいと思ってます。引き継ぎも考え、この辺りの時期を希望します。後程、ご挨拶に行かせて下さい。」が最高である。

結論と時期を先に告げ、会えるタイミングでケジメをつけるという方法。

「この人は1番に会社の事を考えてくれたな。」と思う。

日常会話で一度辞めると口にした人は確実に辞める。それが社長でなくても、仲のいいstaffに話した時点で もうその人の中では決まっているのだ。

だったら会うのは最後でよくないか。

まずは会社に想いをいち早く告げて、1秒でも早く引き継ぎや補填をさせてくれた方が会社としては都合が良い。

貴方が辞めるのは自由だ。だが、残った会社とstaffは、貴方の穴を埋めながら

各スタッフが1.5倍や2倍の業務を、次の採用までしのがなければならない。  

「もう辞めるから知ったこっちゃない」って人も世の中に沢山いるが、お世話になった気持ちが少しでもあるなら 貴方の最後の思いやりは早く会社に伝える事だ。

津野も昔、会社を辞め迷惑をかけた。

右も左もわからない自分を熱心に育ててくれた米倉さん、先輩の日向さん、上司の岩澤さんには今でも心から感謝している。

でも、辞めないと叶わない夢もある。だから辞める決断をした。すると上記の皆様は背中を押して送り出してくれた。

米倉さんから「私をやれるようなスタイリストになるんだよ」と言われなかったら、志高く今まで頑張れなかったかもしれない。

自分は、この経験を若い時に経験したので、自分の元を去る人を追う事はない。去るもの追わずだ。

「新しい世界を見つけたんだな。頑張れ。

また一緒に笑い合える日を楽しみにしている。」と思っている。

なので.辞める時には残された会社のことを5%でも考え、先に決断と時期を伝えて欲しい。

更には、置き土産に「去る会社の改善点」まで告げられたら100点だ。去って行く人にしか伝えられない大事な事もそこには詰まっている。

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