弊社のアシスタント生活は3年〜4年。高校生活と変わらない。コレが成立しているのは、有難いことに毎年若手が来てくれるからだ。新入生が押し上げる形で上が出て行く。
では、「卒業してスタイリストになった子達が、スタイリストになってから会うか」と言ったら ほぼ会わない。
半年に一度くらい会って、一緒にSALEに行ったりするメンバーもいるが、基本的には其々が其々の人生を歩む。ウチにいた頃は毎日毎日会っていたのにパッタリ会わなくなる。
人はステージに合わせて隣に居る人が変わるものだ。
残念ながら一部上場企業の社長が隣に居ないのは、津野がまだそのステージに立ててないからだ。

津野の仕事を分担して、段取りよく回した戦友(アシスタント)も期間限定のユニット。決められた期間をどれだけ充実したものに出来るかは、本人達次第である。
ウチのスタッフは、全員積極的に大量の業務をスピーディーにこなすが
世の中には下記のような人もいる。
・自分が楽する為に 仕事の多くを仲間に託す。
・頼まれ事が過剰で、断れなくて嫌な気分になる。
・必要最低限をこなし、あの手この手で業務から逃げる
上記は協調性がなかったり、パワハラだったりで仲間意識を乱す行為だ。
津野は独立者だけで7名、その他にも50名くらいアシスタントを見てきた。その中でも特に優秀な人間は、「協調性があって、仕事が出来る。」
協調性があるとは、
【仲間と絶妙なバランスが取れる】という事。距離感が上手いという事。人のお願い事を気持ちよく受けたり、相手の気分を損ねないように、上手にお願いしたりする。受けてばかり、お願いしてばかりはしない。
協調性を語るのに欠かせない「ギバー(与える人)&テイカー(奪う人)」という言葉をご存知だろうか。コレに関してはアダムグラントさんの書いた本が有名だ。

それによると面白い事に
最も稼ぐのはギバー、最も貧困になるのもギバーと言うDATAが取れている。
●稼ぐギバーは、見返りを考えた上で人に与える
●貧困になるギバーは、自分の労働力・時間を何も考えず与えて疲弊してしまう。「いいよ。全部やってあげる」と言った具合に。。。
この本を読んでから、津野は【なんでも無償提供する事】をやめた。
・他スタイリストからアシスタントを貸してと言われたら、時給1163円を取る。
・元アシスタントから【衣装借りたい】と言われたら、お貸しやの定額の半額を取る。
与えるだけでは人間関係は上手くいかない。Win-Winを目標にする方が互いに気持ちが良いと言う事を知った。
是非ウチのスタッフ同士も、バランスよく気持ちの良いWin-Winを実走してほしい。
と言っても、まずはギブである。人と上手くやるには絶対ギブ スタートにしないといけない。
ギブで仲間を手伝い、それによって自分の手伝いもお願い出来る関係を作っていこう

次に、仕事が出来る人とは
【先が読めて作業早い人】である。先を読むには経験が必要。まずは経験の量を増やし、常に相手の気持ちにアンテナを張るようにしよう。
次第に、相手を想像すればするだけ、何を欲しがるかが分かるようになる。そして、一歩先に動き出せば、スタッフに感動して頂ける。簡単な事だ!相手の目線や表情を見逃さない習慣をつけよう。
是非「協調性」があり、「仕事が出来る人」を目指してほしい。

上記を踏まえた上で、人間関係をうまくやるコツは、
・相手に期待せず、淡々と自分のタスクをこなして行く事。
・損得を意識せず余計な感情に振り回されない事。
・仲間の為に努力をする事(これが1番大事🙆♀️)
価値観の違う物同士 向き合って互いを見るのではなく、同じ方向(目標)へ向かう仲間として付き合うと上手く行く。向かい合った視線を、先の目線に変えると言う事だ👩🏫
人の悩みの99%は人間関係。しかし。限定されたコミュニティの中で上手くやろうとするから、面白い。
サッカーだってそうだ、手を使っちゃいけないからドラマが生まれる。服だってそう。貯金の範囲内でしか変えないから、思考を凝らし、高見えする様コーディネートを組む。これが何でもかんでも買えてしまうと、一気に服への興味は無くなるだろう。
期間限定を楽しもう!相手を変えようとするのは傲慢である。自分が変わるのだ。
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