短尺ドラマの時代

プロフィール

BUMPという映像配信アプリをご存知だろうか?1話3分のショートドラマで初めは無料、次第に話数が増えて行くと1話60円程課金するシステム。

これがかなりバズっているようだ。

今回はそのBUMPに主演される女優さんの取材だった。3分✖️16話で撮影は4日間。このくらいのボリュームだとタレントさんも他の仕事を受けながら、仕事出来るので有り難い。

テレビドラマともなると1話50分で10話撮る。大体1週間で1話分撮り切るので、2ヶ月はスケジュールを取られる。

ドラマは基本スケジューラーに全ての日程を渡さないといけないので、その間に他の作品を入れれなかったりする。

スーパー売れっ子は、予め「ドラマと映画をぬって仕事するので、そのつもりで」と伝えるが、大枠のスケジュールはドラマに渡す必要がある。

他キャストのスケジュールも預かっているので、そりゃーそうなるのも無理はない。

そんな中で4日の拘束で1つ完了するのは有難い話だ。

今回の宣伝をやるにあたってドラマ名で検索してみたが、原作の漫画の情報のみで、他は何も情報開示していなかった。珍しい。。。

「作品をスタートするまでに、放送日当日まで細かく情報を出して、視聴者を集めてから、はい放送」という従来のシナリオが崩れてきているようだ。

理由は、「宣伝情報をみてドラマ名を検索した瞬間に見れないから」という、なんともせっかちな理由だった。

スマホ当たり前の若者は、「見ようと思った瞬間に見れないと もう見ない!」となるらしい。

なので、今回の宣伝も放送日に情報解禁するという

近年 人が宣伝を見る滞在時間も かなり短くなってきている。TV CMで代表される30秒、15秒が当たり前だった時代からYouTube、TikTokが出てきたことで人の滞在時間の限界は8秒になったようだ。

(Microsoftカナダ🇨🇦公表)

人間の集中力が続く8秒以内であるYouTubeの6秒短尺動画(バンパー広告)がユーザーに集中して見てもらえるため、伸びてきている。

広告にしろ、ドラマにしろ短くしないと人を集められない状況になってきているのだ。これも情報化社会の賜物である。

うちもBUMPのような短尺ドラマのスタイリングをやっている。TikTokで158万人のフォロワーを持つ「ごっこ倶楽部」だ。基本は彼等自身で衣装までやっているが、不定期で予算がある時に依頼がくる。

数年前に彼等と知り合ってから、今日に至るまで、社員数も増え大きく成長している。 

 

これからは、短い映像をベースとして覇権を取る会社が急成長するのかもしれない。

我々スタイリストも、その辺から依頼が来る様に、日々最新情報をキャッチしながら、隙間隙間に入って営業して行く必要があるのだろう。

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