メンズスタイリストはウンチク型が多い、逆にレディースのスタイリストは感覚型の人が多い印象である。
津野は感覚型のスタイリストだ。
ブランドに詳しいわけでも、コレクションが好きなわけでも、トレンドが好きなわけでもない。
服自体が好きなわけでもなく、《服を組み合わせ、タレントさんが袖を通した時に滲み出るPowerが好き》でこの仕事をやっている。
よって展示会等で、1点1点商品の説明をされる事が苦手である。理由は「コーディネートした際の美しさのみ」が好きで、各アイテムには30%の興味しかないからだ。
興味は30%なのに、時間を取られたり、素材や機能の説明を受けても、30%を超える事はない。
スタイリストだからという事で、
「今流行りのコーデを教えて下さいとか、流行りのコーディネートでスタイリングお願いします」と言われても困る。ぶっちゃげ分からないから、ネットで調べてからのスタートになる。

かたや、ウンチク型のスタイリストは真逆で、1点1点の素材や機能に興味があり、トレンドを抑え、ブランドの新作をいち早くキャッチし、コーディネートに活かそうとする。
デザイナーが誰か、何をコンセプトに今季の服を想像したのかを調べ、展示会を回りまくる。ややオタク目な印象だ。
一般の方は、スタイリストと聞くとこのオタク目な専門家を想像するだろう。そりゃそうだ。間違っていない。
ただその絵に描いたようなスタイリストのレッテルは、津野のような感覚型スタイリストにはプレッシャーにしかならない。
毎度「俺そっちのスタイリストではない、、、」と思いながら苦しい想いをしている。フェラーリが好き過ぎて無理して買ったのに、大金持ちだと思われるのと一緒の感覚だ。

ちなみに、マネージャーさんも、タレントさんも総じてウンチク型のスタイリストが、俗にいうスタイリストだと思っている。
しかし、当のスタイリストは津野側だと思っている人も一定数いる。
スタイリストという職業のイメージと、自分自身の性質の違いに悩むスタイリストも大勢いる事だろう。
ただ、トレンドに興味がなく、ブランドの歴史に興味がなくとも、、、自身の着ている服が毎日同じでも、スタイリストはヤレるし なんなら、売れっ子にだってなれる。
世間のイメージ通りのスタイリストを意識するせいで、一般の方が この世界への障壁が高いと感じ、スタイリストを諦めるのは勿体無いことだ。
スタイリストになるための理由は
「派手な芸能界が好きで、イケメン、美女が可愛い服着てたらトキメクから!!」で全然良い。
とにかく、トレンドやら、服の歴史やら、細かい事は知らなくても良い、大事な事はそう言うことではない。
撮影毎にくる衣装の指定や、バックヤード、タレントさんの個性を見抜いて、1番良いコーディネートに落とすのがスタイリストの仕事である。
言わば、人の想いを形にする仕事。人の心が読めるかどうかが肝心なのだ。
「なんか楽しそうで、働いている人が楽しそうだからやってみよう!!」が1番良い理由だ。
ちなみに、数あるスタイリスト会社の中で、ウチは日本一🗻人が良く明るい。そして、スタイリスト界でアシスタントの将来を1番考えている会社だと思う。
小学生の頃、高校生の頃テレビの画面越しに見ていたスターから、衣装を通して感謝される。凄く良い仕事だ。
もし良ければ門を叩いて欲しい!!
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