世界を股にかけるスタイリスト

プロフィール

映画の舞台挨拶現場で、とあるスタイリストに声をかけられた。

「津野さんお久しぶりです。師匠の本田なのですが、スタイリスト辞めちゃいました。」

彼の師匠は津野と同期。14年のスタイリスト 人生の中で、度々顔を合わせる売れっ子の人だった。

数々の有名人を担当し、映画に広告にそれはそれは忙しそうで、アシスタントも抱えていた。

彼は元々大手芸能プロダクションの俳優だった事もあり、有名な映画にも出演した過去を持つ。

スマートな顔立ちで、スタイリスト イケメン3人衆と噂された3名のうちの1人だ😊

コロナ直前には、「マレーシア🇲🇾に拠点を移す」と言う話を耳にしていたが、コロナで断念し、明けてからはアジア、ヨーロッパを回って放浪の旅をしていると言う。

彼以外にも、ヘアメイクさんで年の3分の1は海外で過ごしている人もいて、働いたり休んだり自由に生きている。

その様な生活が出来るのも、この仕事の良いところである。

津野は当たり前に育ち、当たり前に大学にいき、当たり前に就職し、転職してスタイリストになった。

いわば、普通のルートである。

海外に留学した事も無ければ、移住した事もない。。。「海外願望が有るか?」と問われたら めちゃくちゃある。

今すぐにでも週に3回ほど1回5時間の英語スクールにでも通いたいくらいである。

しかし、日本を捨て、仕事を捨て、家族を置いて外の世界に行きたいかを天秤にかけた時に 日本にいて仕事に勤しむ事を自然と選んできた。

理由は、スタイリスト を始めて独身だった30才〜35才は、とにかく自分の「地位」と「名誉」の向上と「お金」の収集に集中したかったからだ。

44歳になった今、上記の5年の頑張りのお陰でそれなりの人生になれた事には安堵している。

それでは、「いざ海外に!!」と高跳びしたい気持ちはめちゃくちゃあるが、家族の事やアシスタントの人生を考えると 仕事や旅行で たまに海外に行く事で満足し、長期で移住という気持ちにはならない。

この様にして人は、その時その時の状況を優先する事で、「願望を後回しにするんだろうな、、、」とつくづく思うのである。

今10代20代の若い子に伝えたい。「いつかこうなりたい!」と言う夢は、自分から取りにいかないと、自分の元に来る事はない。それを意識して今を生きるべきである。

津野は海外移住の想いよりも、日本での生活を想う気持ちの方がでかい。よって今の状態を、以後10年は続けて行きたいと思っている。

10年後は、行きたい所に行きたいタイミングで、お金を気にする事なく 出向きたいと思っている。

何故10年か、、、子供達が働ける年齢、あるいは高校生になるからだ。

高校生はもう大人だ。大人になるまでの10年は近くで見守って行きたい。55歳からは自分の人生を謳歌して行きたいと思っている。

海外と日本の2拠点生活、好きな仕事だけ受けて、お金を気にせず、好きな場所に好きなタイミングでいく。そんな事が出来るスタイリスト 業は、本当に素晴らしい職業である。

是非、読者の皆様の就職希望リストに入れて頂きたい。

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