「忙しい事」を褒められる事は得意ですか?
津野はめちゃくちゃ苦手である。
独立して自分で事業を始めた時点で、誰かに怒られるという事が無くなった。たまに、やらかして外部の人に怒られる事もあるが、世界中の人が、基本的には優しいので怒られる事はない。
基本的に30歳まで誰かの管理下で怒られ続けた事を考えると、随分と人生楽になった。
津野は特に「他人の課題」に入っていく事はしないので、「他人の課題」を自分ごとのように、感情を入れる事もない。
子供達が「深夜までゲームしたい」と思うなら、気絶するまでやれば良いと思っている。
怒られない生活というのは、随分と快適である。可能であれば世の中の人全員が自営業を営んで、この「楽モード」に入れば世界は幸せなのではないかと思っている。
更に、自分の考え方に賛同して頂ける学生、若手に出会う事も多々あり、褒められる事もある。それはそれで嬉しいと思っている。
ただ、褒められる事の中でも、忙しい事を褒められても、どう対応していいか分からない。
「津野さん忙しそうですねー」とか
「TV局どこに行ってもいますねー」とか、、、
暇な時だって全然あるので、忙しいを前提に話をされると困る。
「忙しいですか?」に対しては「忙しくさせて貰ってます。」だけが正解なのだろう。
「暇です!」と言った日には、気まずい空気が流れる。だったら、このやり取りは何なのだろうかと思っている。
まだ天気の話の方が躊躇なく話せる。
例えば、自分ではない人が忙しくて、自分も巻き添えで忙しい事に関しては逃げやすい.マネージャーさんとかはそうだ。タレント本人が多忙のため、こっちまで忙しい。と逃げれる。
ただそれが自分だと逃げれない。困ったもんである。日本は「忙しい事は良い事だ」みたいな世相が通っているから、面倒くさい。
●忙し過ぎる人からしたら、暇な人が羨ましいはずだ。
逆で、
●暇なフリーランスからしたら、忙しいフリーランスが羨ましくて仕方ない。どっちもどっち。
相手がどっちを望んでいるかも分からないのに「お忙しいですか?」と入る会話は危険な会話でしかない。コミュニケーションのスタートとしては辞めるべき切り口だろう。
上記の事から、
コミュニケーションは「その人の事を聞き出す質問」ではなく、「聞いて欲しい相談」から入る方が、相手にスッと受け入れられるのではないだろうか。
そこで津野が最強のWordだと思っている言葉を紹介する。それは、
「ちょっと相談して良いですか?」ここから入る会話である。
これは、「魔法の言葉」だと思っている。なぜなら、誰もが力になってあげようとしてくる。
現場で初めて会った人に伝えると「効果テキメン」で、
「え?私に悩みを話してくれるの?」と前のめりになる。もし、仲良くなりたい人がいて、まだ仲良くなれていないのであれば、これを量産してみてほしい。必ず仲良くなる。必ず。
なぜ、皆が聞く耳を持ってくれるか。
人は自己開示をされると、その人が可愛く見えるものだ。特に自分と近ければ近い人の話(家族、兄弟、親戚)を自分からする事で、相手は入っていきやすくなる。いきなり、家族の不幸などを話し出すのは重すぎてOUTではあるが、そこそこの開示は喜ばれる。
逆に自分を隠す人の事は苦手である。「それ以上入ってこないで」が分かる対応をしたら、もうそこの関係はなかなか進まない。
そして、人は本質的に「他人の力になりたい」と思っているものだし、「教えれる事は教えたい」と思っている。その全てを叶える一言が「ちょっと相談して良いですか」である。
自己開示、教えを乞う姿勢、力を貸してほしいという救済の姿勢 この③点で相手はノックアウトだ。
皆さん是非 これを使って 中身のあるコミュニケーションを広げてほしい。
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