来週から「写真集」、「カレンダー」が、重なるため、リースでは服の量をまかないきれず、撮影の合間で10件程 洋服屋を見て回った。
ネットでピンポイントを探す事もあるが、漠然としたイメージの元 服を集める時は古着屋が1番だ。
この様な時は、ザックバランに各社ブランドが置いてある「トレジャーファクトリー」や「セカンドストリート」が最適で、その様な店が集中的に集まっている東京も、最高である。
スタイリスト業は「都心でしか成り立たない仕事なのだな、、、」とつくづく思ってしまう。
各テーマや、ロケ先の背景、タレントの顔を頭に浮かべながら服を見ていくのだが、この作業も長年やっていると、「服の方から呼び止めてくれる」ような感覚になる。
衣装として成り立つ服か、そうじゃ無いのか、、、衣装として成り立つ服は、1店舗に2〜3着しかないものだ。

では、どの様な服を探すか、、、、テーマは星の数ほどあるが、結論は「衣装としてPowerがあるかどうか」だ、街を見ていてコーディネートが目に留まる人が1000人に1人程度しかいないように、人目に留まる個性のある服を選ぶ。
それは決して【強い柄・色】という事ではない。柄はむしろPowerが下がる。
例えば、女性の髪の毛でも、赤髪で巻いている女性よりも、黒髪のロングの真っ直ぐストレート(菜々緒さんの様な)の方がPowerを感じるのと同じで、
芯の通った服が最も強い。
柄は(特定の人を除いて)タレントさんの個性や凛とした表情を潰す(服の主張の方が勝ってしまう)ので、基本避ける様にしている。
例えば、単色だけど、アシンメトリーだったり、本体と同色のデザインが施した服、常識外れな形などが衣装としては素晴らしい。
近年メンズの長丈シャツがちらほら出ているが、一昔前までそんな服は1枚もなかった。
そのような服を見つけると、手にとってしまうものだ、、
上記の様な古着屋さんは、品揃えが命のため空間なくビッチリ敷き詰められている。そのかかっている服の左肩部分だけをハイスピードでみる。1つの古着屋にかかる時間は約10分。99%はトキメキのない服達である。
服はいくらあっても良い。ウチは古着のレンタルもやっているし、おいおいは古着屋もやるだろう。それを視野に入れた買い付けをしている。
長年培ったスタイリストとしての、目を使う事が、「最も容易で最も価値の与えれる仕事だ」と思っている。
服に触れながら生きていこうと思う。
今回では、全然回りきれていないため、また明日もスキマで回ろうとおもう。

コメント