衣装リース屋「お貸し屋」が運営スタートした。
アシスタントにチラシを作って見てくれと、お願いした。すると1日経って下記のチラシが上がってきた。
どう見ても時間をかけて作った「力作」だろう。津野に「作れ」と言われても絶対に作れない代物である。
「このチラシ何時間かかった?」と伝えたら3時間かかったようだ。そりゃそうだろう、何となく理解出来る。
果たして、このチラシを手に取ったstylistが、都心から25分離れた世田谷区まで借りに来るだろうか。津野は来ないと思う。理由は
・何の店か分からない
・衣装映えする服の写真がない
・QRコードが見え辛い などなど
理由は様々ある。
基本的に各家庭のポスト📮に入れられるチラシを、人が見る時間は2秒だと言われる。
この2秒で視覚的な興味をそそられない限り,即ゴミ箱行きだ。
人が仕入れる情報の56%は視覚情報だ。そこに 各社の「売り」を投下する必要がある。なぜなら、デザイン見て
内容を「読む」or「読まない」かが判断されるからだ。
中には、飴ちゃんをいれて異様な形にすることで、目に留めようとする業者もいれば、名刺をB5サイズにして印象を残そうとする人もいる。
つまり、
チラシは「インパクト命」という事になる。
更にチラシが刺さったとして、実際に来店する人は10,000人いて30人。0.3パーセントが良いところだ。
弊社のチュロス専門店PALM TREE(パームツリー)https://www.instagram.com/palm_tree2021?igsh=bDA1Zjh2dmF5bDM3&utm_source=qr
も店付近に1万枚巻いて30人の来店だった。
それだけ広告から得られる客は少ない。
弊社は芸能人と共に生きているから、50万人、100万人フォロワーのいるタレントさんが 「チュロス」や「IMMEZ」を紹介してくれるが、なかなか売上には繋がらない。
認知が広がることは間違いないが、実際に客が足を運ぶとなると別問題だ。
今回、アシスタントからチラシに関する質問は1つも来なかった。
さて、皆様は「仕事の打ち合わせ」をした事があるだろうか。「打ち合わせ」の目的は何だろうか。
打ち合わせとは、クライアントの要望を吸い上げ、目標に近づける行為だ。それと同時に、
「お互いの稼働時間を最小限に留めるツール」でもある。
打ち合わせ中に あらゆる質問をぶつけ、互いの脳内のイメージをすり合わせないといけない。
両者の頭に同じ画像が浮かんだら,その打ち合わせは成功だ。
これが失敗すると互いに膨大な時間を損する事になる。
写真集、CMの打ち合わせでも同じ事が言える。たまに津野の都合がつかず、アシスタントに打ち合わせに出て貰う事もあるが、
後から報告を受けると、虫食いだらけの状態で帰ってきてしまう子もいる。
弊社は、CMや写真集の打ち合わせに「アシスタントも同席する」珍しい会社だ。同席するなら事態を自分事として受けとめ、「自分ならどう質問するか」を考えながら臨まないと全く意味がない。慣れた子を横につけると、津野が気付かない質問まで質問してくれたりする。こうなってくると最高である。
逆に 打ち合わせ慣れしていないと悲惨な物だ。
・情報出しはいつか
・通年使うのか(夏の企画なのかで袖感は変わる)
・色の縛りはあるか,柄物はオッケーか
・タレントの好きな服のテイストは何%入れるか
・丈感はどんなものか
・テーマカラーは何%入れるか etc…
ケースバイケースだが、具体的にはこの辺の事を聞いてほしい。
今回のアシスタントの失敗は,
①津野との打ち合わせ時間を設けなかった事。
②先にチラシの案を複数案 示さなかった事
この2点だ。独断で闇雲に作業する事が どれだけ無謀か今回の件で分かって頂けたら幸いだ。日々勉強である。
打ち合わせで 互いの時間が大幅に減る事を意識して、今後の業務に精を出してほしい。
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