探せど探せど服がない、、、

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イベント用のキラキラした服が、探せど探せどない。正確には、あることはあるが、先方の許可がおりない。。。🥹

ただでさえ忙しいのに、1案件に膨大な時間を取られるのは、会社としては非効率極まりない。

過去、この様な決まらない案件は沢山こなして来たが、1発目の提案で決まらないお客様は、次第に離れていった。互いに効率が悪いからだ。

タレント側は、依頼したイメージを汲み取ってくれてサクッとハマる衣装案を出してくれるスタイリストが良いし、

スタイリスト側は、服を集めやすいタレントや企画が最適。

需要と供給の心理的バランスが取れている状態が最高なわけだ。

このような、互いの意見の食い違いを減らしたいから、皆さん固定のスタイリストにお願いするのだろうが、固定の人で毎回毎回衣装が決まらない事もある。。。

津野はこの様な案件を10年近くこなした経験もある。「そんなに文句言うなら、違うスタイリストを使った方が良いのに、、、」とも思うが、

それでも津野を根気よく使ってくれたから「有難う!申し訳ない、でも有難う!」と思いながら、受けていた。

諦めが悪い性格は、このような案件では使えないものである。。。コレもダメあれもダメと何度言われても、撮影当日まで探しまくってしまう。

諦めの良いスタイリストなら、2、3日探して無ければとっとと案件を降りるのだろう。。。

割り切れる人は、羨ましい。

結果、今回は持ってった限られた服の中で決めて頂いて、御満足も頂けたようだ。今はホッと胸を撫で下ろしている。

当然だが探しやすい服、探しづらい服はある。

通常のバラエティ撮影はサクッと決まるが、今回の様な大型のイベントは、なかなか決まらないし、探す労働力も大変。

衣装探しはタレントさんの意気込みで、リサーチ時間が変わるものである。

たとえば、いつもバラエティーに出まくってるタレントさんの衣装はサクッと短時間で決まるが、露出が多くない方の衣装は、なかなか決まらない。

1番組にかける意気込みが違うからだ。

よってスタイリストとしては、大型イベントの衣装発注がギリギリと言うのが、最も焦るやつである。可能であれば余裕をもって発注して頂きたいものだ。

他には、デザインが限定的な特殊衣装もなかなか見つからない。

3月に「七色のトップスで、モード感のある格好良いやつ」という発注がきたが、まず七色のだけでもないのに、モード感を付け加えられたら終了である。

全身シルバーで、メンズの衣装という時もめちゃくちゃ大変だった。そもそもゴールドの服なんてその辺にない。結論、レディースの大きいサイズを買って、ゴールドでない部分をゴールドの布を貼って完成させた。。。

共に、かなり時間をかけてリサーチした記憶だ。

ただ、文句を言いたい訳ではない、この様な案件が弊社を強くした事は間違いない。仕事なんて、いつも想像以上のものが来るものだ。

今後AIが発達してきて、検索ワードに探したい衣装の特徴を入れるとアイテムが出て来たり、「無いならないで、作れる人を探せるような機能が備われば楽なのに」と思うばかりである。

探しているものが見つかった時の「地味な感動」に心を躍らせながら明日も服を探すのである。

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