新納慎也さんのNHKの番組収録だった。新納さんとはもう13年。2011.9.15舞台「スリルミー」のパンフレット撮影からのお付き合いだ。
津野はstylist2年目、元々アシスタント時代の知り合いだった ホリプロ舞台制作の方からの依頼で、キャスト4名（松下洸平、柿澤勇人、田代万里生、新納慎也）の取材のスタイリングの仕事を受けた。
そこに不思議な服を沢山持って行った事で「面白いの持ってくるね！」と興味を惹かれ、新納さんとの個人的な付き合いが始まった。
これもアシスタント時代の賜物だ。師匠が市村正親さん、鹿賀丈史さんをやって居なかったららホリプロの舞台班と知り合えなかった。
近年はホリプロ制作舞台「ハリーポッター」の舞台挨拶全員スタイリングの仕事も振って頂いた。もう13年お付き合いさせて頂いている。心から感謝だ。
新納さんは当時ダンカンという事務所だったが、そこからオスカープロモーションに入り．今はワタナベプロだ。その度に新しいマネージャーさんを紹介してくれて、今でもお付き合いさせて貰っている。
大体会社や担当マネージャーが変わったら、stylistも変わるのに、今でもご贔屓にして頂けるのは嬉しい。
この様にして、俳優さんの移動により、新しく繋がるマネージャーも沢山いるので、顔広くなりたいのであれば、どこの場面でも上手に付き合う事をオススメする。
新納さんは いつもオシャレ、今日はカモの絵の描かれた白いニットに、オレンジ✖️グレーのカバンで来られた。かなりのオシャレ上級者である。
トークも一流。頭の回転が速い。軽快にトークされ帰って行った。
今回のスタイリングは実はヒヤヒヤモノだった。
今回使用したスーツのブランドさんは過去3回未使用が続いた。
「次、使わなかったら今後のリースは控えさせて頂く」と、警告を受けていた。
かといって、そのブランドだけ持っていくわけにもいかず、3ブランドさんでバラバラのテイストで望んだ。
どの撮影も我々stylistに決定権はないため、新納さんの意向を100%取り入れた状態で 見事に該当のブランドに決まった。
ホッとした、、、。これで、また貸してくれるかもしれない。未使用返却に関しては慣れたモノではあるが、1体使用の媒体で複数体コーディネートを持っていくのは 毎回心臓に悪い。
今回は次に繋がった。
しかし、警告を受けた事で 次借りて未使用も気まずいので、気軽にお声がけは出来なくなってしまった。
沢山プレゼンして，お客様を喜ばせたいstylist。未使用により悲しむブランド。このジレンマがいつも悩ましい。
ある日、弊社が使用分を頻繁に出してるブランドさんと話している時、PRESSの方が「いつも使用分を出さないstylist」の話をしてきた。
PRESSの方は かなりの口調で罵っており，「仕事の仕方 下手くそかよ！！」と怒っていた。
怒る気持ちもわかる、PRESSはブランドから服を預かってプロモーションしている立場だ、リースの時間を作ってあげても 全く成果を出さない客は必要ないだろう。ただ使用分を出したいのに出せないstylistの気持ちも分かる。
その狭間にたって、微妙な顔つきを披露してしまった。
PRESSの方とは、バランス良くお付き合いしていきたいものだ。
明日も複数のブランドから多目に衣装を借りてしまっている。バランス良く、どのブランドも均等に使用分を出せるか緊張している。
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