「お貸しや」さんに服を借りに来て下さったstylistにアンケートを聞いてみた。
すると、「服が多すぎ!敷き詰め過ぎ!」という主張があった。。。たしかに、服が多すぎて見づらい。。量が多い事は「褒めて頂いている」とも捉えつつ、 対策を考えないといけないと感じた。
そして、もう一つ興味深かったのは、
お礼を言われたこと。
「こんなに安く貸してくれて有難う御座います!」だった。感謝されてる、、、。
自分の倉庫には良い服が沢山あるのに
独り占めしてるのは、「宝の持ち腐れだなぁ」としか思って居なかった。
それが、いつの間にか人が喜んでくれる事業になっていた。コレは驚きだ。
今日津野はstylist嶋岡くんのやっている衣装リースショップshimashima(https://www.instagram.com/shima_shima_sangenjaya?igsh=MTl3OGsyMWQ5YmViZg==)で借りたJKを
俳優の佳久くんに着せている。佳久くんは185㎝ウエスト90だ。そんな大きな服は日本の貸出サンプルにはない。
そうなると、ウチに借りに来たstylistが感じたように「安くカッコよく 大きい服をもつshimashima」がある事は心の底から助かる。
つくづく、仕事は人に喜ばれたら勝ちだと悟った。
狙うべきは人の悩み解決だ。
もっともっと沢山の人に喜んで頂けるビジネスを立ち上げていきたい。
次はMVの衣装フィッティングだった。
衣装買取で🟣の派手な衣装を集めてくれというオーダー。
まずは🟣自体が、世の中に少ないのは言わずもがな、、、。そして、更に派手で無ければならない。コレクションピースのようなものを要求されている。
この「衣装買取で進めてくれ」と言われるのが、死ぬ程きつい。皆さんが買い物に行く時に、コンサート衣装屋なんて行かないだろう。stylistだから、そういう店を知っていると思われているかが、実際はそう言うわけではない。そんな店 東京でもほとんど見つからない。。。
しかも🟣だ。絶望的。なんとかコーディネートの力でパーツを集めて、それなりに見せようと努力をしたが、相手の納得いく物は集められないまま、フィッティングを終え 幻滅され 再度収集となった。あと2日しかない。。。
迷惑をかけてしまった、、、申し訳ない。
基本的にステージ衣装を「買取ベース」で進める時は、大抵作りだ。
1からデザインを起こして世に一着のものを作る。
そっちの方が早いし、デザイン画の段階で🆗を出してるからアーティストも納得する。
ただネックになってくるのは【予算と時間】。これを頂かない限りOUTだ。
例えば坂道系のアイドルだと短くて、1週間で20着作成というスケジュールもある。デザイン画は通った段階での、作成期間1週間。
コレをできるstylistがほぼ壊滅的にいないという。大体決まった数社が「入れ替わり立ち替わり」、作成しているようだ。
津野はIMMEZ(https://immez.official.ec/)によって、デザインチームを持つことが出来たので、次のデザインコンペには出たい旨をマネージャーさんに伝えた。
コンサートや、紅白歌合戦などは、作り衣装で臨むstylisは非常に多い。
作らないと売ってないデザインを「買取ベース」で進める事がどれだけ難しいかがわかるだろう。
結果として、今回は時間がないので
リース衣装で対応する事になりそうだ。
初めから「この期間・金額でこのプロジェクトは無理です」と言う勇気をstylistが持たないと皆が幸せにならない事を知った。大失敗だ。
津野はいつでも「なんとかなる!簡単に諦めない!」という厄介な性格だ。
難題が来ると、なんとかして解決策を導き出そうとする。ゆえに、すぐに諦めて帰ってくる部下に納得できない事が多い。
「やれる事をやって、あがいて それでも本当にダメなら代替え案を出してくれ!!」と教えている。非常に諦めが悪い。
過去に「開かない扉」をあらゆる道具を使ってでもコジ開けてこようとした「経験」がこの性格を作ってしまった。
ただ、結果として良い物が提供出来なければ、元も子もない。
スタートで「先を見越して決断をする勇気」を持てなかった事が今回の失敗だった、、、。
「失敗は成功する為の教科書」というから、次に似たような案件があったら、今回の経験をフルに活かして英断して行こうと思う。
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