あるマネージャーさんから「申し訳ないけど、レギュラー番組のスタイリストから半分外れて貰います。」と言い辛いご意見を頂いた。
津野よりも遥かに歳下のマネージャーさん。年上で芸歴も長いスタイリストには、死ぬ程言い辛かった言葉だろう。申し訳ない。
理由は、持って行く服の匂いとシミの不備、更に、もっと華やかな衣装にしたいという要望だった。
弊社は、華やかにする事は得意分野だ。
「これじゃ街は歩けない」と言った服は普通に用意できる。
しかし、今回のタレントさんは、ただ華やかなわけではなく、体の体系に合わせた華やかさを求めている。
じゃあ、「身体にあったものを持っていけば!」と思われそうだが、それをピンポイントで毎回探し出す事も難しいものである。
頭の中には、コレを持っていけば、絶対気にいるというコーディネートのイメージは出来るのに、
・該当の服がある店は貸してくれなかったり、
・借りれても他のスタイリストに貸していたり、
・そもそも展示会シーズンで誰にも貸してなかったり、
色々な条件が重なって、撮影までに探しきれない事もある。
更に津野が毎回現場に足を運んで、衣装決めの際の表情や目の動き、悩んでいる姿を見れればもう少し早く対策が取れたが、海外やら、地方やら、他の撮影と被っているやらで、顔が出せず察知できなかった。凄く反省する。。。
津野は人の情緒の動きに異常に敏感なので、「なんかおかしいな」と思ったら、早めに気付く。その特殊能力を活かさなければならなかった。
基本100あった満足感が60になった時点で100に立て直さないといけないのが、熟練したビジネスマンだが、今回は30に満足度が落ちるまで対策を取れなかった。。。

今回は不幸中の幸いで、レギュラーが外れたのは半分だった。普通は、きっぱり縁が切れるのが仕事なのだが 、まだある程度津野の事を評価して下さっているようだ。。。
また、お会いできるタイミングはあることを肯定的に捉え、ここからの巻き返しを頑張りたいものである。
やはり、現場には頻繁に顔を出し 「タレントさんの目の動き発言、表情に真剣に着目すべき」だと思った事件であった。
レギュラーを維持するのは、なかなか困難な事だ。常に80点を出していても 飽きられる事もあるし、中だるみもあったりする。
そこを毎回毎回律して、良い物を提供し続けなければならない。
日々1本1本を気を抜かず仕事をして行かねばならない。
今回の対策は、
・服の状態のチェック
・リース先の拡大
この辺だ。結論、お客様により愛情をもって仕事をするべきである。
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