不安定な夢を追わなくなった、今の若者達

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学生とスタイリストの間にある葛藤は、

安定をとるか、不安定をとるか。

給料をとるか、夢をとるか

これである。

今のスタイリスト界では、「安定」と「夢」を同時に叶えれる所はない。

学生の大部分は、スタイリストに憧れて専門学校に入学しても、アシスタントは給料が安い為 在学中に諦める。

そりゃそうだろう。スタイリスト科の9割が奨学金を貰って学校に通っているのに、月の給料0円〜15万円あたりをウロチョロされた所で、いずれにしろ1人では生きていけない人がほとんど。

 

家庭の事情で始めたくても、始められない人も大勢いる。

1990年には、親からの仕送り平均が73,800円だったのに対して、2020年は18,200円、、、。親も苦しいのに、子供だけ悠々と生活は出来ない ご時世である。

そんな中でも、それなりに払ってくれる所属先(師匠)を調べて挑戦する人間もいる。そして、師匠とバイトの時間を交渉したりしている。

いずれにしろ、

ほとんどの学生は、お金が原因でスタイリストを諦める」という話を学校の先生に聞いた。今は、インフレによる賃上げの風潮があり、

トーキョーベースは初任給40万

UNIQLOは初任給33万

パルグループ(3コインズ、カスタネ)は初任給30万

かなりの高水準である。22年前の津野の時代とは大きく変わった。。。

スタイリストアシスタントの給料も、意識チェンジの時代に差し掛かっている。

皆様は企業の平均寿命をご存知だろうか。23年である。しかし、皆様は23才で社会に飛び出し、70才の定年を迎えるまで、47年間「仕事」というものに就く事になる。

つまり、企業平均寿命を考えると、1社で仕事人生を終える人は、ほとんど居ない。

ちなみに、日本の雇用は就職ではなく就社

まずは数年、会社の駒となって都合良いように使われる。希望職種、希望部署は聞いてくれるが、本当に「ただ聞いてくれただけ」で、1年目から希望通りの部署に行けたという人はかなり少ない。

津野だって初めは制作希望、2番目に売れっ子タレントのマネージャー志望。3番目に営業部署希望だったが、蓋を開けたら、アイドルのマネージャーをしていた。。。

運良く2年目に売れっ子タレントのマネージャーに就く事は出来たが、大抵は希望部署に行けるまでに5年〜10年かかったりする。

そして、希望部署に行く前に上司との人間関係が駄目になって、転職時期に差し掛かったり、必要なスキルは身につけたが、30才になっていたりする。。。

将来の転職を予見して、巻き気味で転職可能な能力を身に付けようとするが、

問題は、「人は本能的に変化を嫌う生き物」だという事だ。能力を身につけよう、成長しようとするが、成長は基本的にシンドイ😓から、現状維持を決め込んでしまう。

そうした中でも、社会はドンドン変わる。自分は変わらない。社会は変わる。このジレンマの中で生きていかなければならない。

つまり、自分が意識的に変わらなければ、社会の変化に取り残される事になるのだ。

良い例に、LINEが流行り出した頃 LINEを受け入れない人が数名いた。変わらない事を望んだのだ。LINEをしない人に対しては、ショートメッセージか会社のメールでしか対応できない。社会は急速にLINEへ移行しているのに、変わろうとしなかった結果、

周りが「彼とのやり取りは面倒だ」と言ったり、「時代遅れだ」とかヤジを飛ばされたりしていた。。。

こうはなりたく無いものである。

Screenshot

意識的に負荷をかけて変わるのは難しいと言った。変わらないを決める力が、象の体当たりする力だとして、変わる力は、象のお尻についているノミの力だったりするわけだ。

相当な決意を持って変わる事を決断しなければ、現状維持の強靭なPowerに押し潰されてしまう事になる。。。

津野はスタイリスト界で、良い意味で稀な存在になりたいと思っている。

アシスタントが給料の問題で次々と夢を諦める中、ウチだけでも、夢を叶えられる事務所としてあり続けたいと思う。

どうにかして、洋服界のUNIQLOのようにガツンとインパクトのある給料体系を提示出来ないか、あの手この手で模索中である。

「津野さんが業界を変えた。」将来そう呼ばれる為に今何をし、どう利益をあげて給料体系を変化させていくか 手探りで邁進して行こうと思っている。

「給料体系は変えない」と現状維持を決め込んだ方が、楽は楽だし儲かるが、楽をしないからこそ成長がある。

若者にとって「安定」と「夢」を同時に叶えれるスタイリスト事務所になろうと思う。

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