人を好きになる力

プロフィール

PRESSの山下さん方から連絡を頂いた。

「津野くんハンガー余ってるけどいる?」

有難い。stylistは皆ハンガーがほしい。「買って割れて買い足して」を繰り返している。

声をかけるstylistは、山程いるだろうに津野めがけて連絡してくれることに感謝だ。

山下さんは横浜の学校での講義を斡旋してくれたり、インターン生を紹介したり色々やってくれる。

お陰様で自分が知らない世界がドンドン増える。非常に有難い!!

こちらも頂いてばかりでは申し訳ないので、レスポンスを迅速に処理したり、お土産を渡したりするのだが、物よりも人を紹介頂ける事が何よりも財産だ。

山下さんの様に知り合いの中で「ハブ(人と人の架け橋)になってくれる人」が津野には数名いる。この様な方が見つかると人生は加速する。

皆様の人生にも必ず見つかるので、大事にして頂きたい。

モデルの有末さんは、まさしく その1人だった。

ラブリさんを担当してる時に、ファッション系のWEB媒体で、石垣島ロケがあった。stylistを2人連れて行ける予算はないから、「津野さんがラブリさんと有末さんを担当してください。」と言われて、2人を1人でやった。

長い間モデルとして、活動してきた強者2人だ。服集めは気合い入れて行った。

ロケは順調に終わり、地方なんで寝て起きてご飯食べて、撮影してが続くので、めちゃくちゃ仲良くなった。

そこから、平穏な日々を過ごしていたら、オスカーの元上司の日向さんから連絡が入った。

「津野ちゃん元気?堀田茜のスタイリングやんない?」

茜ちゃんはバリバリのファッションモデル。stylistなんて山程知ってるのに、「何で津野なんだ?」と思いながら、やらせて頂くことになった。

てっきり会社員時代、日向さんと仲良くさせて貰ってたから声かけてくれたんだ、、、そう思っていた。

それから何回もご一緒して、5年間くらいお世話になる事になった。

担当が始まってしばらくして、1回目の仕事の話になり初めて茜ちゃんから「有末さんから、紹介してもらって」と伝えられた。

「有末だったのか、、、、何も言わずに紹介だけしてくれたのか、、、。」カッコイイ。

その後も筧美和子さんから、インスタのDMに「有末さんから紹介を受けました。筧です。スタイリングして頂きたいので、マネージャー繋いでイイですか?」と言われた。

たった一度の石垣島ロケで,2人も紹介してくれた。こうなってくると,人生は加速する。この様な人は何処に隠れているか分からないので、どのシチュエーションでも良い印象を作っておく必要がある。

人が人生で出会える人数なんて、限られている。人が1人で行けるステージなんて限られている。 

だから、引き上げてくれる人物(フォロワー)がとても重要になる。

仕事量だってアシスタントさんが,集まらないと増えていかない。

世の売れっ子スタイリストは「アシスタント不足」で悩んでいる。ココ10年はそういうstylistばかり見てきた。

では、人が集まるにはどうすれば良いか、

周りの人を巻き込んで、引き上げて貰うにはどうすればいいか、その答えは

好きになって貰う事だ」これしか方法はない。好きになって貰うのに、1番早い方法は自分が先に相手を好きになる事」だ。

こちらの好きが伝わらないと

人は自分を好きになってくれない。なので、無条件に人を「好きになる力」を身につけていこう。

先日よく一緒になるメイクさんがアシスタントを連れてきた。そのアシスタントにメイクさんは

「まずは技術。技術を磨かないと話にならないから、そこを頑張って!!」と伝えていた。

確かに技術は必要だ。

「stylistの自己満足ではない、一般人のクライアントが、良いと思うコーディネート」を組める様になるまで数年かかる。

でも技術が必要なのは、アシスタント期間を含めた初めの数年だけだ。

どんなにダサいアシスタントでも3〜5年あれば、オシャレになる。コーディネートも組める様になる。そこから数10年の長いstylist生活は人間力で左右される

今43歳になってわかる事を後輩に伝えておく。

人に興味を持つ事。」「好きになる事。」それが人生を加速させる方法だ。では、好きになるとは、どう言う事か。それは「相手に時間をかけると言う事。」それを今のうちからやっておく事を切にオススメする。

ハブになってくれる人が1人でも多く集まる事を願っている。

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