リースでのエピソード。
1件目。
「リースのアポイントを取っていたのに、アシスタントがその時間に行かなかったブランド」に謝罪に伺った。
理由は、忘れていた、、、。という事だ。
人の時間を抑えて連絡もせずにいかない、、,誰でも怒る。こういうのが一件でもあると、その信用を回復するのに半年はかかる、、。やってくれたもんだ。
ただ、「上の人の仕事は謝る事が仕事!」と世間では言われてるように 責任者と言われる人は 日本中で謝っている。これも宿命である。
言い訳をせず、ひたすら謝って お相手の気分がおさまるのを確認してから、帰路についた。
2件目。
TV誌で、膝下のデニムのハーフパンツを2枚用意しないといけないのに、何処にもない、、、。買えば簡単だがソレは最終手段だ。
別件のリースで伺ったハイブランドのPRESSにちょうど2枚あった。。。
「うおおぉぉぉ、あるー」なんて言いながら、ハイテンションで手に取り、交渉させて貰った。
津野「TV誌でこの方なんですけど、、、借りれませんか?」我ながら、汚い手を使ったもんだ。
わざとやったわけではないが、テンションあげて雄叫びあげた後に、交渉なんかした日にゃー
相手も引き下がれなくなる。。。
結果的に「特別ですよ。普段は貸してないので、、、」なんて言われながら借りる事ができた。
返却日にはそっと、御礼の品でも持って行こうと思う。
3件目。
インスタのタグ付けを条件お借りした。
若者向けでキャッチーなデザインを数多く揃える、HAREというモードなブランドだ。
インスタで対応して頂けるタレントさんの名前を「ココぞ」とばかりに書きまくって、そこそこ長い期間借りた。
帰り際に、PRESSの方に
「貸し出し先はファッション誌を中心にやられてますか?」と聞いたら、
「最近はタグ付けをメインで貸してます。逆にファッション誌には ほとんど出していません。」
と言われた。更に、、、
「ファッション誌に出しても売れなくないですか?」と逆質問をくらった。
確かにその通りだ。もう既に時代が違う。「ファッション誌」や「ドラマ」など、
「何か!!」に出せば売れるわけではなく、多種多様な影響力のある方、大勢に着て貰って発信すると売れる時代となった。
その点、売り手は、インフルエンサー、美容師、芸能人、YouTuberなどをリサーチし、届けないといけない為、アクションの工程が増えてしまった。
広く宣伝しないといけない分、コストも倍になっただろう。
ただ、今までこのような事を発言するPRESSが居なかった事から、
ようやく「貸す側も意識改革」して来ている事に触れた。嬉しくなった。
ファッション誌はファッション誌で、芸術を届けるコンテンツとしては、素晴らしい側面を持っている。
ただ、ブランドのイメージを世に打ち出す作業と、売る作業は似て非なるものだ。
大前提、服はイメージで売る必要があるが、
イメージを重視しすぎると、私生活では着れない物を量産してしまったりする。
結論、稼がないと潰れていくので、イメージを保ちつつ、売れるアイテムを作り 普及しなければならない。
一筋縄ではいかない問題である。
スタイリストへの貸し出しは、インスタ対応が増えてはきているが、男女に差がある。
女性服のPRESSの方が圧倒的にインスタ対応で貸してくれる。
男性服のPRESSも「インスタ対応の貸し出し」に力を入れて欲しいものだ。
復唱するが、今は
「多種多様な影響力のある方に着せて、発信されたら売れる時代」だという事を 改めて理解頂きたい。
コメント