Aぇ!groupのCanCam表紙が解禁になった。
撮影日は大雨☔️朝から全く日が当たらなかった。カメラマン曽根さんも頭を悩ましながらも、完璧なライティングを組んでくれて、最高の光を届けてくれていた。
曽根さん(https://www.instagram.com/masaki_sone_pm?igsh=d2x4Z3I3YWpudTZq)は他のカメラマンさんとは一風異なる。ヘアメイク、カメラマン、stylistが10数名所属する事務所ピースモンキー(http://www.p-monkey.com)の代表であり、映像制作会社、スタジオ運営会社の社長である。
撮影現場に2人のアシスタントさんをつけて来ており、全員がインカムを付けて仕事をこなす。まるでテレビのADのようだ。
インカムをつけて仕事をするチームなんて、他にはないので、それだけでも違和感。
モデルへの指示は的確で、自信に満ち溢れた振る舞いをされる。ファッションカメラマンとして、とてつもない量の仕事をされてきた証だ。
初めてお会いしたのは、キンプリの撮影だった。
ファッションカメラマンの重鎮として、名前はずっと知っていたので、お会いできるのを楽しみに撮影現場へ向かった。
メンバーを何回も撮っているのか、平野くんと凄く仲が良かったのを記憶している。
元ジャニーズの方々の撮影は、何度も経験したが、とにかく時間がない。他の撮影に比べて圧倒的に時間がなく、朝9時に集合して、12時には10ページ分撮り終える感じだ。
1日に媒体が7つとか入るのだから、その中の1媒体に時間を使えないのは当然である。
メンバーも「どれ着ればいいですか?」のスタンスなので、こちらである程度の「主導権」を握れる。プロのstylistにお任せの元ジャニーズのスタンスは本当にリスペクトしている。
SexyZoneのレギュラー番組(NHK「シブ5時」)をやっていた時も、メンバー全員が控え室に入ってくるなり、「今日どれですか?」と委ねてくれるから、最高である。
現場では、
「永瀬さんはソロカット10分で撮り終えて下さい。」
「神宮寺さんは5分でお願いします。」 と編集が容赦なく時間を区切ってくる。
大袈裟と思われるかもしれないが、本当に5分しかないなんて、ザラにある。
トイレに行く暇もないのだ。。。
カメラマンは悩んでる暇もない、ライティングの変更も出来ないから 経験による力技で勝負されている。
大体表紙候補はAとBの2パターンの洋服から1つを選ぶのだが、「津野さん申し訳ないが、Aに時間がかかったから、Bの服は丸々無しで!!」と言われた事もある。
下記のスノーマンの表紙撮影は まさにそれだ。
この写真に時間を使いすぎた為、「Bパターンは無しで」と言われた。
ただ、結果として10分作れるから、5分で全員着替えて下さいと言われた。
この時、現役アシスタント インターンも含めて8人くらい現場に連れて行っていたので、1人1着替えで2〜3分で完了させた。
「9人分のコーディネートを使わない!」となったら、返却時に各PRESSに謝りまくらないといけない、、、。
正直撮って欲しかったので、心からホッとした。
上記で伝わるだろう。
忙しいアイドルの撮影では、数秒も短縮してテキパキ仕事しないとOUTなのである。
スノーマンのカレンダーの時なんて2日でカレンダー120ページ分撮り終えた。頑張れば1日で終えれるのだが、YouTube撮影やら、音楽番組収録やらが同じ日に入ってくるので、1日丸々は時間を頂けない。。。
そうなると、それに対応できるstaffが必要となってくる。メイクさんは、いつも彼らをやるチームが大勢来るので問題ないが、stylist、カメラマンはタラタラしてると2度と呼ばれなくなる。
曽根さんはとにかく早い。手はシャッターをバシバシ切りながら、耳は「編集部からの後3分です。あと1分です。」というアナウンスを聞きながら、口では的確な指示をモデルにズバズバ伝え、インカムでアシスタントと編集部に支持を出している。
まじでカッコいい。
曽根さんを見てると、「自信を持って仕事をしろ」と教えられてるような感覚になる。
とても良い刺激である。
そして、全ての撮影が終わり、アシスタントさんが片付けをスタートした瞬間から、撮った写真をハイスピードでチェックし、メンバーが着替え終わるまでに、10ページの構成を組んでしまう。
これには驚かされた。
これが出来る人は曽根さんしかいない。
沢山のカメラマンと毎日仕事をしているが、staff.メンバーが帰るまでに、構成を組んで写真を当て込みページを完成させる人は見た事がない。
津野も初めて経験した時は、「すげーーーーーー」と歓喜をあげてしまった。撮影後の数分で、後は文字を入れたら終わりの状態にしてしまうのだ。時間もないのに、この圧倒的な仕事運びには脱帽である。
編集部もその上がりを見て 当日会議出来るので、一石二鳥。時間短縮。
今回の「Aぇ!group」に関しては、
「浴衣パターン」と もう1パターンで
表紙候補を2つ撮影したので、2つを並べてみた結果、表紙をどうするかを 撮影の高揚感と共に決めれるわけだ。
己の「仕事のスピード」によって、「周りの役に立つ人。」これが整えば、仕事なんて山の様に入ってくる。既にそのやり方を身につけた曽根さんは、一生仕事に困ることは無いだろう。
一流に触れる良い仕事だった。
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