ここ最近、大御所のカメラマンと何回か仕事をした。その人達は現場で自分のアシスタントを怒っていた。。。
正直彼らが何故、大御所ランクまで行けたか疑問に思った。。。技術力は有るのだろう、、、しかし、それだけでは周りは納得しないものだ。
技術力にプラスして、現場での仕切り、空気感など総合的みて、◎となった時に仕事はリピートされると思っている。
いつしか、自分が需要がある事に慢心して、現場の空気の読み方を何処かで忘れて来てしまったのだろうか。。。
この世の中は上に行けば行くほど、人徳が業績に反映される。大きい会社の社長であればあるほど、人徳がある人が上に立つ。
理由は、「人徳がある人=敵が少ない」からだ。敵が沢山いると企業の頂点まで登り詰められない。
果たして、我々フリーランスの立場では人徳と業績は関係ないのだろうか、、、。
編集がいる目の前で何度も何度も怒り、その度にアシスタントは下を向き、我々もタレントも気を使う。空気は濁る。怒りが抑えられない様子が顔に出ている。
撮影スタッフ各々が、わずか3時間の撮影の為に、10日ほど前から ワクワクしながら準備してきた時間は、一気に吹っ飛ぶ。
怒る事は悪いことではない。怒らないといけない事も沢山ある。ただ、空気を乱してまで 現場でやる事かと思ったら、疑問である。
他人の課題に入ると痛い目をみるので、思った事をブログに書くくらいしかしないが、撮影現場では
「個々人の技術よりも、空気感が最も大事」なのでそこは考えて欲しいものである。

津野は1スタイリストで終わるつもりは毛頭なく、人の手を借りつつ別事業にも日々邁進している。
そして、そこで得た収益も含めてスタッフ一同に分配したいと思っている。
そうなった時に必要なのは、人が付いてくる人間性である。お山の大将を目指すならば、「帝王学」みたいなものを学ばなければならない。
それとは裏腹に、「フリーランスは好き勝手やっても生き延びれるのか、、、」と思うと少し落胆してしまう。
実際、フリーランスで生き残るのは、会社で登り詰めるよりも何倍も簡単だろう。
学生は、「安定しているから」という理由でフリーランスよりも難しい【組織での出世】というミッションを選ぶのだから、たまげたもんだ。
精神面を考えたら、フリーランスとしてやりたい仕事をする+アルバイトのほうが楽だと思う。
津野は、会社員も経験した事があるため、組織で上に行く事の難しさは分かっているつもりだ。
200〜300人の面接を突破した「自分よりも頭の良い人間」と競争し、社内に着々と見方をつけながら その人達の上に就くことがどれだけ難しいか。。。
ただ仕事を取ってくれば良いわけでもなく、手柄を直属の上司に献上したり、社内の人間と調和を取りながらもジリジリと前に進まないといけない。
なかなかの労力である。

もしやりたい事があるのならば、どこかのタイミングでフリーランスになってみると事をオススメする。「全て自分の責任」と思えると人生はハリが出て妥協しなくなる。
人に依存しない生活というものを、一度経験してみて欲しい。
そして、ある程度成功出来たのなら 現場の空気感を大事に出来る協調性のあるスペシャリストを目指して欲しいものである。
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