情報の管理不足で失敗

プロフィール

今回地方のカレンダーロケで俳優さんが、

「ここは何処でしょう?」と,画像を出したところ、直ぐ当てられた。

日本津々浦々何処にでもあるような風景を出したのだが、Googleでサーチできるようで.ピンポイントでそこの名称を特定。凄い時代となった。

サーチして数時間後には、そこに来れる時代。聖地巡礼も楽なもんだ。

コレはカレンダーの作り手としては、かなり厄介で例えばロケ場所が撮影禁止の場所だったりすると.後から叩かれる事となる。厄介な時代となった。。。

撮影隊は基本的に、場所の撮影許可を取って撮影する。しかし、そうじゃない事も沢山ある。

例えば、渋谷のスクランブル交差点だったり、街ブラの買い物風景だったり、一流企業の敷地内だったり、海沿いの工場地帯だったり。。。

そこでしか撮れない画もあって、良い写真を追求する際、グレーゾーンを責めないと完成されないなんて事もある。そう言った場合は、少人数で強行で撮影する。

津野は知らなかったが、動物を写真に撮ると、その写真から動物の名前が検索できたり、料理を撮るとレシピが出たりする機能も搭載されている。携帯の進化には驚かされる。。。

スタイリストは、ある程度担当俳優が決まっていることから、自分のインスタで背景を出すと、誰のロケで何処に行っているかを推測される。

これは非常に面倒くさい。

個々人の情報の管理がより徹底される。。。

情報出しで失敗をするスタイリストは沢山いて.過去には様々な例が耳に入った。

例えば、

星野源さんのPVの撮影だ。

Xで「今日は星野さんのPV撮影!」と投稿したスタイリストアシスタントが、事務所のWEBサーチ部門の目に留まり、情報解禁前の情報出しにより首になった。

ウチのアシスタントは、

鍵アカウントで津野がスタイリングしたタレントのTV画面を撮影し、ストーリーに流した。すると、フォロワーから事務所に忠告が入って、事務所の社長から怒られた。

他の子は、男性アイドルから「インスタを教えて」と言われ、教えたら本人からDMが来てしまい。事務所から厳重注意を受けて現場に行かせられなくなった。

上記の様に、人と人がボーダーレスに繋がれる時代となったから、今まで以上に信用ある行動を取らないと後々面倒くさい。

スタイリスト自身で責任を取れる範囲だったら、いくら羽目を外して仕事が無くなっても仕方ない。

しかし。

誰かの管理下にいる時は、1番に責任者に一報入れないと責任者の首がしまる。

よって、弊社アシスタントは

タレントからLINEやインスタを聞かれたら。まず津野に連絡。インスタを発見されてDMがきても、まず津野に連絡。を徹底している。

連絡がきたら、都度マネージャーに連絡して、「この様な状況になってるが大丈夫?」と問い合わせる。

コレをやるだけで、とても強固な関係を作れる。

スタートの数回連絡すると後は面倒だから、本人達同志で、、、みたいな事にもなる。

過去、有村架純ちゃんから

「洋服屋に買い物に行きたいから、アシスタント有咲に同行して欲しい。」と依頼を受けた時、

アリサは即座に津野に連絡し、津野はマネージャーに連絡した。この素早い連携によりマネージャーから感謝を伝えられた。

少なからず、有名人に憧れてこの世界に入って来る人がほとんど。自分もその昔 この世界に憧れて入ってきた。あわよくば芸能人の彼女が欲しいとさえ思っていた。

報告・連絡の必要性は分かってはいるものの、バレなきゃ良いみたいに突っ張って連絡せず、バレて怒られた事もある。

芸能人との関係を、1つ1つ報告するのが面倒な気持ちは痛いほど分かる。

しかし、長く続けて行くには、こちらから連絡が1番だ。

いっときの感情で長いスタイリスト生活を棒に振ってはいけない。

ミーハー感を現場で出すと要注意人物として事務所は、注意する。

それを逆手にとって、こちらから個人情報を知った事を伝える事で多くの人に「この人は大丈夫」と思われよう。

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