ファッション誌から遠ざかって10年。久しぶりに雑誌特有の世界観を味わっている。
今回は分かりやすいところで、トムフォード、アルマーニ、ドルチェ&ガッバーナを着用し、外国人モデルに一流のスタッフ。
これ以上洋服を高見え出来ないところまで引き上げて、撮影。
読者から、「俺が着てもこうならない、、、」という声が聞こえてきそうである。
津野は、自分がアシスタントをしていた時代に知り合った方々からの「恩恵」は非常に少なかったのだが、10年の時を経て やっとこさ繋がった感じである。
なかなか見れない ラグジュアリーな世界をアシスタントに見せれただけで、若い時代死ぬ気で働いて良かった。

ラグジュアリー雑誌を作るスタッフは、経験と歳を重ねた猛者が揃う。基本的には40代以上である。
その社会経験のベテランから見ても、弊社のアシスタントは、仕事相手として相応しいようである。
「津野くんのアシスタントは、話せる子達が多いね。流石だわ。」そう言われていた。
オドオドしない。分からなくてもドギマギせず、落ち着いたテンションで返す。笑いが通じる。下ネタでも一緒に笑うなど、この辺は完璧である。
年齢は半分であれど、対等に対応出来てこそ社会人だ。まずはここの基盤が最も大事で、編集部員の方からは、「今直ぐにでも独立出来るくらいの落ち着きだ」と賞賛を頂いた。
落ち着きというのは、言葉の通り落ち着いているという事ではない。「ノリを合わせられる」「空気感を読める」という事である。
津野がインターン生やアシスタント希望者で、1番見る部分はココである。
津野は、沢山のコミュニティに属しながら仕事をしているため、アシスタントが各チームに馴染めないと現場から離れられなくなる。離れられないと、仕事を複数受けれなくなる。という結論に至る。
「スタイリストである前に、コミュニティの温度を察知して寄り添える“地に足の付いた大人”であれ!!」ということなのだ。
ライザップの社員採用では、まずコミュニケーション能力が高い順に採用して、その後に技術を教え込む。この手順には津野も賛同している。技術の前に感度である。ここは学校では教えない。
学校以外の「遊び」や「部活」などで身につく能力である。出来る経営者のほとんどが若い世代に「勉強ばかりするな、遊べ!」というのは納得である。

まずは相手から「この人とならノリも合うし、居心地も良いし、話しても良いかな。」と思われると、人は成長する。
理由は、フィードバックを貰える量が変わるからだ。気楽に話せる相手だと、気楽に指示が出来る。いつもニコニコしていて、話しかけても意見がすんなり通り、反発して来ない様子が伺えると 話者は思った事をストレートに言いやすい。
このフィードバックの総量が変わると受け手の成長スピードが変わる。
セカセカしていて、いつもしかめっ面。「話しかけるな」というオーラを出していると、フィードバックを貰えなくなるのだ。
つまり、「愛嬌」があれば社外は勿論のこと、社内からもフィードバックを貰える。これが、人を成長させる。
貴方が成長を望むなら、愛嬌を大事に生きていこう
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