アシスタントさんから連絡が入った。
「ウチが返した服が破れていた様です。。。買取をお願いされてます。」
破れていたどころじゃない、3箇所破れた上に汚れている。
「返却準備で確認しましたか?」に対しては
「確認はしているが、見落とした」と言っている、、、
コレはどうすれば良いか。つまり、見てないって事だと思うのだが、、、。
これに気付かないことは基本ないだろう、、、。
当然「買取って下さい」と言われなくても買い取る。でも、買い取れば良いというわけではない。
「これを黙って返した時に、ブランド側はなんと思うか」その信用の失墜こそが最も怖い。そして、これはお金で買い取れる事ではない。
仕事を続けて行く上で最も大事なのは、その信用。要は「ちゃんとした人かどうか」。あるいは,「許せるキャラクターかどうか」だ。
基準は人それぞれだが、関係が薄いのであれば時間に遅れないとか、貸した時より綺麗に帰ってくるとかそういう事だ。
関係が深いなら、失敗してもキャラクターで許されることも沢山ある。
今回の出来事を受けて、予定を変えてPRESSに飛び込んで事実確認をしたら、どう考えてもウチが破ったとしか考えられなかった。
担当者には、失態を平謝りして、即座に買取る方針で話を進めている。
社内的には1人が返却準備を完結する事を一切やめ、他の人のダブルチェックを行うこととした。
しくじる度にルールが増える。
ルールに縛られたくないなら、半端な事をしない事だ。
経費削減のため、貸し出し用のサンプルは各社1着しか作らない。
つまり、商品の納品時期が遅ければ、サンプルが破損しても商品と差し替える事ができない。。。
結果として、
破損したアイテムは宣伝に使えない事になる。
「サンプルを破ったから、1着商品買って 入れ替えれば良い」というわけではない。
売れる店だと1型200〜300点売れる。
アイテム【A】1着が1万円だとして、その Aが300万円の売上を叩き出す事もあるわけだ。
Aが宣伝活動に一切使えないとなった時に、その売上の大半が今回の1発で失われる事にもなる。
企業としては大損害だ。
その辺まで考えてあげて、対応するべきである。
失敗は想像がつかない、知らぬ間に失敗している。だから大事な事は「失敗した後にどう立ち回るか」それだけだ。
ほとんどの人は、謝ってお金を払ったら終わり。
その後の企業に寄り添うような天才はいない。
だったらどうするか、後処理には人間性が表れる。
コメント