津野のアシスタントが、他のスタイリストのアシスタントと異なる特徴といえば、間違いなく「自立心」である。アシスタント全員が師匠がいないものとして動く。これは大きな特徴である。
極端にいうと津野が1年逃亡したとしても、自分たちだけで1年乗り切るだろう。現に2025年6月は津野は海外やら地方やらで半月いなかった。
その半月に44本の撮影があったが、問題なくこなした。③名のアシスタントで15日で44本。1人1日①本毎日撮影現場に行った計算になる。
アシスタントの実力が分からない先方は、「津野さんが来てくれないと、、、」みたいな言い方をする。
そりゃそうだ「アシスタント」という呼び名が、不安を煽るのだろう。
ただ、弊社のリピーターになって頂いている取引先は、不安なんて1ミリも考えていないはずである。
現場の動き自体は、むしろ津野よりアシスタントの方が機敏なので、地方ロケに関しては「津野さんは来ないでくれ」っていう所もあるくらいなのだ。

では、どういう指導をすれば、こうなるのか。まずは、アシスタントの主体性を育む必要がある。
「可愛い子には旅をさせろ!」の方法で、なんでもかんでも任せてみる。任されるアシスタントは「師匠に頼らず全て自分で完結する」という強い意志をもって準備に臨む。
撮影当日の不安を全て前夜までに、津野に壁打ちして、「何が起こっても大丈夫」という状態を作り上げる
中には当日、困って連絡してくるアシスタントもいるが、コレはだいぶいけてない。。。
出来れば事前に
●「組まれたコーディネートのスカートを別のアイテムに変えてもいいか。」
●「小物の使用は、現場の空気次第で使わない可能性を考えても良いか。」などなど
着せ方や、現場の空気感のデモンストレーション、似合わなかった時の予備の補充まで、事前に津野と打ち合わせておく必要がある。
当日に現場であれやコレや確認をすると、お客様は待つ事になるわけで、下請けの我々が原因で お待たせすることは全力で避けなければならない。
当日は緊急事態への対応のみという状態にしておく事が重要である。
確認して許可をとって現場、確認して許可を取って現場。この小さな成功体験をとんでもない量積み上げることで、スピーディーに独り立ちするのである。

うちには、8歳の娘と6歳の息子がいるが、彼らも1つ1つ許可を取って、🆗をもらって実走している。
「22時までゲームをしていいか」
「歯磨きしたけど、お菓子を食べて良いか」
「友達と公園に行ってきていいか」
津野は、ほぼNOと言った事はない。自己責任でなんでもやって見ればいいと思っている。
親に壁打ちした上で地盤を固め、聞いてもどうせNOは言わないから、「自分で考えて決めよう」と成長してくれたら嬉しいと思っている。
許可なしだと何も動けない「主体性のない人間」にはならぬ様、成長していって欲しいものだ。
基本は自分で考えてやってみる。細かい確認ごとは全て前夜に壁打ちして消化する。それが癖付けば、独立してからも上手な仕事運びをして行くだろう。
頭が良いとは先が読めるという事。10分後に必要な行動を今考える。明日の現場、①週間先の現場のことを今日考える。その様に不安を細かく細かく津野に確認し、消していく。
マメで細かい人間になれれば、後は個人のコミュニケーションスキル次第で、仕事は雪だるま式に増えていく。
物集め▶️撮影▶️返却まで1人で完結する覚悟を持って引き続き、以降の撮影に取り組んで行って欲しいと思う。
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