人気を取るか、信用を取るか。

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皆、人気者になりたい。なれる者ならなってみたい。そう思って毎日を送っている。津野も含めSNSで自分を発信する人は、その欲望がモロに表に出ている。

では人気をとるのか、信用をとるのかと二択になった場合、仕事をする上で重要なのは、紛れもなく信用である。

人気は売れる為には大事な要素ではあるが、爆発的に人気になってしまうと、仕事を長く続けられなくなる可能性がある。

タピオカ屋や、突然人気者になってしまった芸能人がそうである。瞬間からくる人気と、積み上げる人気では生存率は大きく異なる

芸能でいうと事務所は、ずっと推しているのに、なかなか火がつかないタレントもいる。事務所内の認知、業界内認知はあるのに、一般には知られていない。そういう人は多い。

タレント本人や事務所は、早く何処かで火がついてくれないかアクセクするが、需要はいつだってお客様が決めるもので操作できるものではない。

自己評価なんて何の意味もなく、お客様だけは自分の思い通りにならないものなのだ。

事務所としては、カレンダーを出したりイベントを組んだり 大きく経費を使っているため、出来るだけ早く回収したい気持ちである。

しかし、着々と長い年月をかけて実績を積んだ事で、一過性ではなく安定した信用を掴んでいる事に気付いていないケースもある。

特に、若いと人は直ぐに成功したいと思うものだ。100人いたら99人は速攻で売れたいと思うだろう。長年かけてジワジワと、、、なんて達観した人間なんて、若者ではなかなかお目にかかれない。

だからこそ、皆の真逆を行けばいい。実はそこに成功への抜け道がある。

このブログの読者は、これからスタイリストになろうと思う人が多いだろうから言っておくが、時間をかけて信用を掴む【少数派】側に付く事を心がけてほしいと思う。こっちの方が希少性がある。希少性があると言う事は価値が高いと言う事。

スタイリストのアシスタントに付いて、3年〜5年じっくり外部の人と培った信用は、必ずや貴方の人生の背中を押すだろう。

広く沢山の人から信用を、勝ち取った人は 人気になろうがなるまいが生き残る。

戦前、戦後に活躍した大女優 高峰秀子さんは【人気】と【信用】は真逆の位置いると言った。人気で脚光を浴びた本人が言うのだから説得力が違う。

「人気を得ようとすると常に信用を破壊する。まずは、軸足をしっかり作る事が大事で、瞬間的な変化率を表す【人気】よりも。積み重ねる信用】の方が圧倒的に大事なのである。」といった。

目の前の🥕人参にかぶりつく馬の様に、ついつい人気取りに走ってしまうのが人間だ。

そこをどれだけ自制して、信用を取っていくかが長く繁栄する方法だと思った。

歳を取ったから思う事なのだが、人生はそこそこ長い。スタイリストのアシスタントを初めてから20年がだったが、周りにいた多くの人は自滅して行った。

目先のギャラや、目先の人気を刈り取ってばかりいると残されるのは、自滅の道である。

「仕事」とは何なのかを学生の皆様に分かりやすく伝えるならば、

受験が自分のためにするものだとしたら、仕事は他人の為にするもの」なのだ。

目先の報酬に飛びつくのは、まさしく自分のため。しかし、仕事は他人の為に自分の時間を使わないといけない。

そこを切り替えられないと、いつまで経っても学生気分と言われ、仕事の意味もわからず、将来痛い目を見るだろう。

自分の為の人気取りのせいで、他人の信用を損なわないよう気をつけて生きていこう

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