目標が無くなった時

プロフィール


大学時代の仲間と飲んだ。

1番印象に残った言葉は、

「人生にドキドキするトキメキがない。」だった。

我々は43歳、周りは皆ベテラン どこの会社員でも ある程度の役職に就き、子供も数人いる。

子供は小学生や幼稚園。まだまだお金がかからない時期だ。中学辺りから進学や教育費に莫大な金額がオンされる。

つまり、そこに向けて貯蓄してる家庭が多い。

となると、娯楽にフルベットする事は出来ない。

そんな中で会社員としても、個人事業者としても10年先が見えるようになり、人生が ある程度 予想ができる位置にいる。

彼は毎日それなりに幸せではあるが、目標が定まらずドキドキしないということだ。

20代前半のように、

「俺は大物になる」とか、「芸能人みたいな彼女を作る」といったような【大志を抱く事】もなくなり、

目標としていた、結婚も子供も手に入れ、

買いたい物も背伸びすれば買える。

物に関しては、いつでも買える状況になるといらなくなる。そして、

「人生このまま終わって行くのかな?」という気になると言う。

人生100年時代。まだ半分以上残っているのに厳しい状況である。

津野はいつ何時(なんどき)も目標があるので、この想いを経験した事はないが、世間の同級生はこんな事を考えているのかとショックを受けた。

読者は20歳前後が多いだろうから、このような日が訪れるとは微塵も思わないだろう。

・希望の就職先に入れるか

・会社内で何処まで昇進できるか

・スーパー格好良い彼氏が作れるか

・まだ見ぬ子供に会える日はいつか

夢、希望、期待だらけ。素晴らしい事だ。

では、コレを全て叶えてしまった時、

貴方は何を目標にするだろう。

人は暇や退屈には耐えられないように作られている。この両方が訪れた時に、娯楽以外に努力出来る何かを生み出せる才能が必要だ。

新たなドキドキを作り上げる能力がある人は充実した人生になる。

津野は、まだまだ若いし体も動く。

しかし、そのうち思う様に体が動かなくなる日が必ず訪れる。

その日が訪れても、大志を抱く才能があるか、今のうちから抱えきれない程の目標を紙に書いて置こうと思う。

人生に必要なものは楽しみよりも喜びだ。

喜びを得るために、元気なうちに沢山の苦労をしておかないといけないと思っている。苦労を敢えて選んで行こう。

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