スタイリストが紹介するヘアメイク

プロフィール

沢山のヘアメイクさんと仕事をしてきた。1日に2〜3人毎日会って来た計算だ。誰よりもヘアメイクさんを知っているのは、スタイリストかもしれない。

時々、マネージャーからヘアメイクさん紹介してと言われることがあるのだが、その際に頭に浮かぶ基準は、

・技術力

・コミュニケーション能力

・安定感

・誰をやっているか

この辺りである。人を紹介する際に皆が気にするのが、まず【自分の立場】である。「紹介した自分の質が落ちないか。」を気にする。

自分が長年かけて培った信用が、少しでも落ちるような人は絶対に紹介しない。つまり、普段から信用されている人が、より多くの信用を、集めるという図式になる。

津野はヘアメイクでは無いので、技術力90点と100点の違いは分からない。なので、先方に分かりやすく説明する為に、紹介するヘアメイクさんが誰を担当されているか、タレント名を出したりする。タレント名で箔が付くからである。

では、新人で有名な人をやっていない人は紹介しないのか、、、と言われればそうでは無い。実績ある人から紹介する段取りは否めないが、実績ある師匠の名前を出すこともある。

その「師匠の実績を借りる」と言うことだ。つまり、師匠の名前が通っていれば通っている程、人に紹介しやすい。

ただ、条件がある。それは、知らないスタッフでも、直ぐに馴染めるコミュニケーション能力を持っているかどうかだ。

ここに関しては、メイクのプロで無くても誰でも判断できる部分だろう。実績は無くとも、地に足をつけて上手くやれるかどうか、度量を見極めるのだ。

師匠の名前も通っていなかったら紹介しないのか、と言われればそれも違う。 上記の条件(紹介者の人間性が良いか)をクリアしていれば、紹介の土俵にはのる。

ただし、保険をかけた紹介をする。

「実績のある方々は取れなかったのですが、現場の立ち回りは上手い方はいます。技術は正直分からないです。」と伝えるだろう。

最終的には「津野は知らない人なのですが、信用のおける方が紹介してくれたAさんは取れました。」と人を介してスタッフィングする事もある。

当然ではあるが、自分が知っている人から探す。そうなると選ばれる側は沢山の人に知られている状態が良い。すると、各方面から紹介されるヘアメイクとなれる。

すると、アシスタントに就く時にどうすれば良いか。

各ジャンル(ドラマ、舞台、声優、アーティスト、広告、MV、雑誌、グラビア誌、ファッション誌、WEBメディア、YouTube等)

にめちゃくちゃ顔の広い人に師事した方が、未来は大きく開けるという事になる。よって、美容学生が調べるところは、ジャンルを超えて活躍する人かどうかである。

巨人の肩に乗れば人生楽できる。巨人を探そう!!

人を紹介する時の順番を まとめると以下の様になる。

①実績があって、場の空気作りが上手い人

↘️

②師匠の名前が通っていて場の空気作りが上手い人

↘️

③まだ、知られていないが技術力もあって、場の空気作りが上手い人

↘️

④他のスタイリストやマネージャーが紹介する人

という順番だ。

結論、場の空気に馴染める人ではないと紹介の土台には乗って来ない

技術力や実績➕コミュニケーション能力の図式はスタイリストに限らず、ヘアメイクでもカメラマンでも同じである。

人と仕事をするとはそう言うことである。

すると、学生が学生時代に磨けるのは、場の空気作り(コミュニケーション)のみである。理由は、近くにプロが居ない状況でWEBの情報で勉強するのは、効率が悪いからだ。

では、具体的に何をすればいいか。という問題にぶち当たるが、答えは、ニコニコして、周りに共感すればいい。それだけだ

友達同士でコミュニケーション能力を上げようと思っても伸び代はない。ストレスがないからである。

バイト先など、「周りの人の事をあまり知らない状況で仲良くなる努力」を今のうちからやっておこう。

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