タイアップの苦労

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高級化粧品のイベントだった。

ドレスコードがスタイリストに渡される

・フォーマルウェア

・NG色はレッド、ビビッドなカラー、過度な柄物

・上品さが損なわれる過度な露出、

・大ぶりなアクセサリーNG

こんな感じ。

基本的には商品が引き立つよう皆さんモノトーンで来る。

高級化粧品だけあって、出演者皆様キラキラして当時するわけだ。キラキラしているものをリース屋で借りると  基本的には高い!!

そうなると、スタイリストはどこが貸してくれるかの情報が命となる。

予算は どのスタイリストもギャラ5万〜10万だと思う。その中でやりくりしないと赤字仕事となる。

前述したが、ドレスはレンタル費が高い。

例えば、リース店でサンローランのドレスを1点借りたら8万とかする。つまり赤字覚悟でないと

このクラスは借りれない。

そうなるとお金で借りる衣装レンタル屋ではなく、洋服店で無料リースで借りようと思うわけだが、ハイブランドは化粧品も出しているので、競合他社のイベントには当然貸さない。

では、化粧品部門をもたないブランドならどうか、コレも貸さない。正確には貸したがらない。

他社のプロモーションで服を使われる事を嫌うからだ。

ドレスには、ジュエリーが必須になるのだが 高級ジュエリーブランドは敷居が高いので、他社のタイアップには貸し渋る。つまり、ジュエリーすらも何処で借りるかの情報戦となる。

さぁ大変だ🙄

そんな中でも貸してくれるところを探さないといけない。

スタイリストに必要な力は、3つ。

①場の空気を作れる力

②情報

③コーディネート術

である。

どこのブランドなら、ドレスやジュエリーを引っ張れるか、それを試される。

スタイリスト業を学生や地方の人がやれないのは、②の情報が遮断されているからだ。

いざ、やってみないと分からない。

情報が手に入ると、アイテムを組み合わせることは容易に出来る。服本来が持つパワーに沿って主役と脇役を差し引きしてコーディネートすればいい。

(③の部分)

それが難しいと言う人は、仕事ある師匠に教えて貰えばクリアだ。

なので、

学生時代から何をやれば良いですか?に対しては、異色体験と会話術だと伝えている。

(①の部分)

今回は時間ギリギリまで、借りれるところを当たり続けた。高級感を出しつつも ギャラの半分を超えない金額で借りれるところはないか。

女優さんに提案するには複数点提案しないといけない。頭で金額を計算しながらの準備となる。

出演者と、そこにいたスタイリストの大部分が知り合いだったので、

「何処も貸してくれなくない?」って聞いたら、皆、「断られまくった」と言っていた。

それでも めげずに集めてくるから尊敬する。

今回のイベントには、

真飛聖さん、宮沢りえさん、鈴木えみさん、宇垣さん、山本美月さん、桜井日奈子さん、菊川玲さん、足立梨花さん、ディーンフジオカさん、桜田通さん 

などが出演されていた。

どの方も素敵なドレスで登壇されていた。

スタイリストの皆様、本当に凄いです。お疲れ様でした。

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