校長先生の演説は聞けないのに、テレビドラマは余裕で見れる。「税金や政治の話」は眠くなるのに、「スラムダンク」は一気読み出来る。
この違いは何であろうか。
それは、ただの「情報」なのか「物語(ストーリー」なのかである。人は「情報」には興味はないが、「ストーリー」には興味を持てる。
津野は「展示会」に行って、服の機能を永遠と聞かされる事が多々ある。それをやられる度に「展示会」に行かなくなる
しかし、
ニットブランド🧶のデザイナーが 起業当初全く売れなくて破産寸前。最後に出した「渾身のニット」が当たって形勢逆転した。
と言うブランストーリーを聞かされると、俄然そのブランドが好きになる。
人はそんなものである。つまり、他人には自分のストーリーを話せば、聞いてくれるし好きになってくれると言う事だ。
この事がわからない人は、自分を曝(さら)け出す事を「損」な事だと捉えて隠そうとする。随分と頭の悪いコミュニケーションである。

例えば、
「なぜスタイリストになろうと思ったのか」この問いは、スタイリスト全員が早かれ遅かれ、確実に聞かれる質問である。
これに対して「服とエンタメが好きだったから」とただの情報を伝えて、相手が貴方に のめり込んでくれるだろうか。そんなはずはない、「つまんない返し、、、」と思われて終わりである。
津野は以前こう答えた。下記は実際に答えた③ストーリーである。
さないよう①「マネージャー時代に帰宅する際、雨が降ってきた。高いハイブランドの靴を初めて履いた日だった為、濡らさないよう靴を脱いで手に持ち 裸足で帰った。その時に服で、行動を限定されたと感じた。
【服には人の感情を揺さぶる力がある】と思ったからスタイリストを始めた。」
②「マネージャー時代10年先輩の給料が年齢給だと言う事を知った。(35歳で手取り35万)
その時に、年齢給では人生を楽しめないと悟った。そこで、好きなエンタメ業界から離れずに、給料が高い仕事を選んだ。それがスタイリストだった。」
③「昔から、芸能人が好きだった。事務所のマネージャーは自社タレントか、担当タレントしか仲良くなれない。より沢山の芸能人と仕事をしたくて、スタイリストを選んだ。」
上記の様に伝えると、「なんかこの人を知れた、、、」と思わないだろうか。好きにならないだろうか。
質問を投げた時点で、興味を持ってくれているのだ、そのチャンスをみすみす逃してはいけない。
そこでインパクトのある答えを残す事が、「コミュニケーション能力」だったり、「チャンスをモノにする人」なのだと思う。
今スタイリストを目指している人は、予めサッと物語を語れる様に作っておくべきである。

そして、
ストーリーを話す時にはコツがある。それは「共感できる!」と思わせる事である。共感される事で相手との距離は縮まる。
更にそこから「葛藤と苦悩」を付け加え、自分も貴方と同じ「悩める普通の人」だとアピールする。
津野は上記の「スタイリストの志望動機」を話した後、「ただスタイリストになる事は簡単ではなかった、、、」と
アシスタント時代の苦労や、独立した時の売れない期間をセットで話している。
そうする事で相手は、「今は成功されているが若い時代は苦労したんだ、、、。」と共感してくれる。それが深い関係を促すのである。
人の内側にスピーディーに入り込むには、
・情報ではなくストーリーで話をする事。
・ストーリーとは、主人公である自分の内面を相手に曝(さら)す事。
・私も貴方と同じ「悩める普通の人間なんだ」と、苦悩や苦労を織り交ぜ 共感して貰う事
上記の方法が有効である。
まずは、「自分の事をさらけ出そう‼️」さらけ出した時に初めて他人は貴方を「仲間」と認めるだろう。
仕事で必要なものは、仕事の出来、不出来ではない「仲間」である。「仲間としての癒着」こそが仕事をする上での最大の武器となる。
自分の物語を届けていこう。

コメント