編集の飯田君が退職する。
BLTという雑誌で、津野を含めアシスタントの卒業生にまで10年に渡り、仕事を振ってくれた恩人だ。
今は転職時代、同じ職場に留まる人はかなり少ない。
BLTには長い間お世話になったが、
お世話になり始めた10年前から残っている部員は
10名→3名ほどになった。
これは、編集者に限った事ではない。マネージャー、制作会社も10年経つと半分以上はいなくなる。
他のエンタメコンテンツに行く人もいれば、人材派遣や、IT系に行く人いて、バラバラ。
飯田君も、この業界ではないところへ転職が決まっているようだ。
愛されキャラなので、次もうまくやっていく事だろう。
編集者のような、多忙極まりない業界で10年もやれたなら、どこに行っても屁ではない。
逆にスタイリストは、転職する人が少ない。
コッチは辞めないのに クライアントは辞めて行くわけだ。そうなると、日々どういう行動を取らないといけないか。
それは、1つの会社と繋がっている間に、同僚を紹介頂く事だ。横展開しておけってこと。
忙しい時こそ営業しろ。
これは、制作会社プロデューサーの遺言みたいなものだが、本当にそう。
脂が乗って、大波が来ている時に 頑張ってパドリングしておくと、その後 長い距離 波に乗っていける。
目の前の担当者がずっとその会社にいると思ってはいけない。
津野はスタイリストを初めて早い段階で、大手事務所との取引をスタートし、芸能プロダクション内で横に横に展開していった。
ホリプロ、ワタナベ、トライストーン、インセント、プラチナム、など
一度取引が始まると、そこにスポットで登場する上席の方を介して裾野を広げた。
ココで重要な点は2つ。
●短時間で急激に仲良くなる事
●仕事をあげれる立ち位置の人を目掛けて突撃する事
である。
《仲良くなる》
には、他がしない差別化コミュニケーションで責めるべきだ。
めちゃくちゃ偉い人にはフランクに、少し偉い人には丁寧に。
この辺のさじ加減が重要となる。
次に、
《仕事をあげれる人》
は、単に偉い人では駄目だ。
偉さのランクが上がり過ぎると【統轄】の立ち位置となっているため、
スタイリストが必要になる細かい仕事は、振れなくなる。
そこに営業したとて暖簾に腕押し、、、。
「下の社員に任せている。」と言われてお終いだ。肝心の仕事は来ない。
統轄までいかないチーフマネージャーや、1人で現場からスケジュールまでやっているマネージャーを目掛けて営業しないといけない。
以前やり手のヘアメイクさんが、役員や統轄の人にガンガン営業していたが、
「下の者に任せてるいる」という事で、空振りしていた。
これを見て津野は反面教師にしている。
しっかりと相手を見定めて、近寄る事がマストである。
中には飲みにケーションで仕事を取ろうとするスタイリストもいるが、津野はあまりオススメしない。
実際に津野は飲まなくても多忙になれた。
余計な時間を使ってダラダラ仲良くなるより、現場の限られた時間内で攻める方が相手にとっても都合が良いと思っている。
出来る事なら、時間泥棒になりたくないものだ。
何はともあれ10年もの長い間、津野に依頼の連絡をくれた事に心から感謝申し上げます。
これからも宜しくお願いします🙇
飯田君の人生に幸あれ。
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