今日を皮切りに、アパレル業界はシーズン転換で洋服の入れ替え期間となる。
つまり、展示会やサンプルSALEが乱立。それにより、弊社に届くDMもめっちゃ増える。
よりによって、落ち着いた期間を終えた瞬間にSALEや展示会。。。まぁ合間を見て顔を出そうと思う。
展示会は、全国の洋服のバイヤー、ファッション媒体、編集部の為のものだと思っている。彼等はこのタイミングでしか、服に触れないし見れない。
なので、バイヤーは日本各地から上京して展示会を周り、自分の店に入れたい服を選ぶ。
ファッション雑誌の編集者は、トレンドを掴み先数ヶ月の企画を構成する為、この機会に見て回る。
では、スタイリストはどうかといえば、毎週のように服を借りるので、展示会期間に行かなくても通常業務で見れてしまう。
シーズンも終わりに近づくと、PRESS内で次のシーズンの服を並べて準備している為、リースが終わった後の5分で見れたりする。
なので、展示会中に改めて時間をとって見に行く必要はない。(知らないブランドの展示会は別)
一般的にスタイリストは、流行を先取りし、次のシーズンに臨む人と思われている。
しかし、それはファッション誌などのファッション特化型媒体のスタイリストの仕事の手順である。
芸能・エンタメのスタイリストとしては、お客様から流行に関して、求められるのは1割くらい。なので、知らないというのはNGだが、頭の隅に押さえておくくらいで良い。
行かないと言っても、仲のいいPRESSがやっている展示会場には足を運ぶ。理由は
PRESSとしては、どれだけスタイリストを呼べるかが会社の評価(手腕)にもなるため、協力してあげたい気持ちがあるからだ。
それ以外の会場には、時間的な余裕がない為いっていないのが現状だ。
次にサンプルSALE。俗にいう関係者SALEだ。これは、使わなくなる シーズン遅れのサンプルが70%OFFで売られる。
サイズはサンプルなので男180㎝ 女165㎝でピッタリ。津野は、、、170㎝無念、、、。
180あったら、安く買えてピッタリだったのに、、、と嘆く日々である。
この時期 津野は、各ブランドの良品を厳選して買い揃え、タレントのカレンダー撮影や、プロフィール撮影、LIVE衣装に回している。
何故か、、、
・カレンダー撮影は1年後のものを前年に撮影する為に、ブランドさんはなかなか貸してくれない。理由は
カレンダーを売る時には商品が無い事が多いからだ。
・事務所のプロフィール撮影は、服屋にメリット0️⃣だから貸してくれない。
・Liveは汗をかくから買取が多い上、華美なデザインを要求される為、事前に派手なアイテムを揃えておくようにしている。
なので、弊社の事務所には過去14年の選び抜かれた精鋭達が揃っている。
昔々、スタイリスト1年目の時、GUCCIのSALEに行かせて貰った。
アシスタントの時に毎シーズン借りていた繋がりで、SALE案内をGETし会場へ向かった。
フリーランスになってからは、ここに来ることも少なくなるだろうと思って、借金してでも良い物を買い込もうと意気込んだ。
会場にはSALEスタート10分後に到着した。するともう、日本のスーパースタイリスト達で会場はパンパン。身動きも取れないほどだった。
なんだこれ、、、「やばいやばい!出遅れた。急いで良品探さないと」と選ぼうとした目の前で、当時全盛期だったEXILEのスタイリストMasaさんが、目の前の1ラックを根こそぎ抱えてレジに並んだ。
チーン、、、。「凄すぎる。あれ安売りとはいえ、いくらになるんだよ、、、俺みたいなポッと出の新人が、20万 握り締めてくるところじゃねー」
そう強く思った。
当時のEXILEは衣装費が無制限だった。いくら使っても良いから、スタイリストは良い物を用意しろって事。
CDの売れない今の時代では、無くなった化石みたいな話だが、そのくらいCDは売れていたし、音楽は儲かっていたという事だ。
せっかくGUCCIにきたのに、タジタジしてても仕方ないので、時間をかけてパンツ、シャツ、ブーツを購入して帰路に着いた。
この時買ったGUCCIのブーツ30㎝は、今でも頻繁に使い、何度も窮地を救ってくれている。本当に良い買い物をした。
生意気な事に、今となっては お金よりも時間が大事なため、15分くらいで会場を見渡し、良い物は高くても買っている。そして、次の会場へ行く感じだ。
サンプルSALE開催の5月と11月は経費がかさむ月だ。ご飯代を少し安めに設定して、仕入れに力を入れようと思う。それでは1件目行ってきます🫡
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